両親を奪われたモンスターの復讐描く『Darkborn』改めて発表。怪物となり人間たちを殺していく一人称視点のステルスアクション


ゲームスタジオThe Outsidersは4月2日、『Darkborn』を発表した。発売時期は未定。対応プラットフォームはPCで、コンソール版も検討中。本作は『Project Wight』として発表されていたが(関連記事)、『Darkborn』として改めて発表された形。なお、「Dark」「Born」という名前が入っているが、『DARK SOULS』や『Bloodborne』は全く関係していないとのこと。

『Darkborn』は、「子供のモンスター」を主人公としたステルス・アクションゲーム。モンスターたちは暗い洞窟にて集団で暮らしていた。しかし、ある子どもが謎の声に導かれどこかへ行ってしまった。その子供の親が近くの物音を確認しに行ってみると、バイキングのような格好をした人間が洞窟に侵入しており、同胞が殺されているところを目撃。逃げたのち人間に追い詰められ、蹴られ意識を失う。その後少し経ってから子供が目覚める。両親の姿を探すも、当然見つからない。謎の声に導かれながら、いなくなった両親を探すことになるが……。

本作では、プレイヤーはモンスターとして、世界を支配する人間たちに復讐していく。一人称視点のステルス・アクションゲームとなるようだ。IGNおよびGame Informerで公開された映像では、死んだモンスターにふれたり、人間の殺害を成功させることで、能力を得たり強化されるといったシーンも。とはいえ、人間は数が多く文明という後ろ盾がある。まともに戦っていては命がいくつあっても足りないのだ。気配を察知しつつ、人間から身を隠しながら目的の達成を目指す。

本作は、モンスター映画、シュールレアリズムの詩、ヘビーメタルのアルバムカバーなど、さまざまな作品からインスピレーションを受けたという。『シャドウオブモルドール』のオークがもし良い奴らだったら?モンスターたちは主人公たちに殺される前にどんな生活を営んでいたのか?そうしたアイデアから生まれたのが『Darkborn』とのこと。The Outsidersは、誰も作ったことがないようなゲームを開発するために設立されたスタジオだ。かつてDICEに所属し、Overkill Softwareにて『PAYDAY 2』のディレクターを務めたDavid Goldfarb氏によって設立。スウェーデンのストックホルムにて、25人のチーム体制で3年間開発が続けられてきた。

同作はTake-TwoのインディーレーベルPrivate Divisionから発売される予定。ステルス・アクションゲームのジャンルを採用しているが、物語にフォーカスした作品になるそうだ。15分の映像を見るだけでも、モンスターに感情移入させられるストーリーテリングに引き込まれた方も多いのではないだろうか。“はぐれ者”たちがつくるモンスターが主役の新作に期待しておこう。