『ゴッド・オブ・ウォー』アートディレクターの『スマブラSP』ファンアート制作は続く。カービィやピーチなど18体を「リアル」に描く

 
Image Credit : Rafael Grassetti

ソニー・インタラクティブエンタテインメントのSanta Monica Studioに所属し、『ゴッド・オブ・ウォー』のアートディレクターを担当したRafael Grassetti氏が、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』のファンアートを描き続けている。今年1月頭より、Instagramにて今あらためて『スマブラ』シリーズのファイターのデザインを再構築し投稿。その内容を弊誌でも報じていたが、このファンアートを作る試みはまだまだ続けられている。

これまで紹介したのは、サムスとリンク、フォックスとクッパ。そこに加わったのが、ソニック、ミュウツー、ロックマン、キングクルール、ピカチュウ、リドリー、ディディーコング、ヨッシー、ドンキーコング、カービィ、デデデ大王、ピーチ、ガノンドロフ、ダークサムスである。実に18体のファイターがリイマジンされているわけだ。

https://www.instagram.com/p/BtECaaMg7Sa/

特に人気を呼んでいるのは、ヨッシーのアートだ。平均4万程度のイイネの「スマブラアート」の中で7万2000イイネを叩き出している。原作のヨッシーに比べると、かなり横幅があるリアル恐竜寄りに描かれている一方で、ヨッシー特有の愛らしさは健在。3Dモデルから作られているようで、その作成過程を紹介するビデオも添付されている(画像をスワイプで確認可)。コメントでの反響は多いのは、ソニック。昨年“ふさふさでむきむき”な実写版デザインが公開されたソニックについては、Grassetti氏もそのデザインを意識してリイマジンしているようだ。ちなみにソニックは「お気に入りのファイターのひとり」であるという。

https://www.instagram.com/p/BsVowSMgW0W/

そのほかのアートとしては、かわいい系ファイターに目がいくのではないだろうか。毛皮がふさふさながら丸い目が可憐さを残すピカチュウ。ほかのファイターと違い、あまりリアル風のデフォルメをされていないものの、原作とはやや違った雰囲気を醸し出すカービィ。髪の毛の質感に特にこだわりが感じられる、キノピオを抱えるピーチなどが描かれている。なお手順としては、ZBrushで3Dのモデルを作り、それをPhotoshopで加工するというのが流れのようだ。

https://www.instagram.com/p/BsqQjhPA8Jl/

https://www.instagram.com/p/BtOOsbWAoIn/

ちなみに『スマブラSP』のファイター数は、2018年11月の任天堂公称で74体。そのうちの約1/4を、趣味の時間を使いひとりで描き上げたというのだから、Grassetti氏の情熱もかなりのもの。投稿の間隔が空くことはあるものの、まだ氏の投稿打ち止め宣言はない。今後も、氏が独自に解釈し再デザインされたファイターアートが描かれていきそうだ。

これまで公開されているファイターのアートは、Instagramにて公開中。ファイターによってそれぞれ氏のコメントが添えられており、思い入れなどが語られているので、そちらを読んでみるのもいいだろう。