リアル系スケボーゲーム『Skater XL』Steamにて早期アクセス販売開始。左右のアナログスティックを使った直感的な操作を採用

 

アメリカのインディースタジオEasy Day Studiosは12月19日、スケボーゲーム『Skater XL』の早期アクセス販売をSteamにて開始した。価格は2050円。本作では、iOS/Android向けの人気スケボーゲーム『Skater』を手がけたDain Hedgpeth氏がディレクターを務めており、両作のメーカーは異なるものの関連作という位置付けのようだ。

『Skater XL』では、これまでにリリースされた著名スケボーゲームが築き上げた強固な基盤をもとに、このジャンルの表現をさらに飛躍させることを目指しているという。まずグラフィック面に関しては、公開されたトレイラーからはリアルなビジュアルが確認できる。これはWest Los Angeles Courthouseという実在する裁判所前にある有名なスケートスポットで、あまり広くはないが周囲の建物を含めかなり忠実に再現している。現時点ではこのマップと、男性スケーター1種類のみが収録されており、自由に滑ることができる。

そして気になる操作方法について開発元は、独自の画期的な操作方法を採用し、直感的でスムーズな究極のボードコントロールを可能にしたと、本作の発表時に自信を述べていた。その操作方法は、ゲームパッドのアナログスティックを使用してトリックを出すスタイルで、EAの『Skate』シリーズに近いといえる。ただし、『Skate』の場合は右スティックのみを使用したが、本作では右スティックはキャラクターの右足、左スティックは左足の操作を担うイメージで、両方のスティックを組み合わせてプレイする。なお、本作はXbox One/360およびPS4/3コントローラーに対応し、キーボード操作には対応していない。

まず基本操作としては、Aボタンでプッシュし、LT/RTで左右に曲がり、Bボタンで止まる(Xboxコントローラーの場合)。そしてアナログスティックを使ったトリック操作については、たとえばオーリーの場合、右スティックを下に入力すると予備動作に入り、スティックを離しニュートラルに戻すとジャンプする。同じ操作を左右のスティックで同時におこなうと、深く重心を下げてから飛ぶため、より高いオーリーを出せる。デッキを水平方向に回転させるショービットの場合は、右スティックを下に入力してから、右あるいは左方向にスライドさせると出せる。キックフリップは、オーリーした直後に左スティックを右あるいは左方向に入力して蹴る形である。

このように、コマンドとして『Skate』シリーズとかなり似ているものもあるが、右足で蹴るショービットは右スティックだけで出せ、オーリーしてから左足で蹴るキックフリップは、左スティックを組み合わせる形となってることが分かるだろう。ちなみに、現時点ではスタンスの変更はできないため、右足は常に後ろ足を指している。crea-ture Studiosが現在開発中の『Session』でも、左右の足と左右のアナログスティックとをリンクさせた操作を採用しているが、同作の場合はより厳密に左右それぞれの操作を求める難易度の高いスタイルで、『Skater XL』においては同作と『Skate』シリーズの中間といったイメージだといえそうだ。

本作のトリックにはこれらのほか、マニュアル(右スティックを下に半入力)や、ノーズグラインド(レール上で左右スティックを上に入力)、ボードスライド(レール上で左スティックは左、右スティックが右に入力)がある。また、空中でLT/RTでスピンしたり、スティックの押し込みで左右それぞれの足でのワンフットキャッチも可能だ。

現時点では、ミッションやスコアシステムなどゲームらしい要素は存在せず、小さなマップ内でのフリースケートのみという状態である。またトリックの種類も少なく、グラブは不可。この辺りは開発が進むにつれ充実してくるだろう。Steamのユーザーレビューでは、本稿執筆時点で「非常に好評」となっており、プレイヤーはそのポテンシャルを実感しているようだ。今後マップには、アメリカ西海岸にあるスケートスポットを再現し追加していくという。そのほか、追加キャラクターやそのカスタマイズ要素、動画撮影・編集機能、オンラインマルチプレイ、ユーザー作成コンテンツへの対応などを、コミュニティからのフィードバックを得ながら開発するとのことだ。正式リリースは、2019年後半を予定している。