JRPGから強く影響を受けるRPG『Edge Of Eternity』Steam早期アクセス配信開始が12月6日に再設定。日本語対応表記も確認

 

フランスのインディースタジオMidgar Studioは11月8日、『Edge Of Eternity』のSteam早期アクセス版を12月6日に発売すると発表した。これまで11月29日の発売が予定されていたので、若干延期した形となる。またあわせて、以前ストアページでは確認できなかった日本語対応への表記も確認できる。弊誌の問い合わせに対し、Midgar Studioは日本語に対応すると回答していたが、ストア表記でも日本語対応が確認できるようになった。

『Edge Of Eternity』は、JRPGと呼ばれる日本のRPG作品群から強い影響を受けて開発されている、オープンワールド型のRPGだ。舞台となるのは、Heryonと呼ばれる大地。クリスタルの力を与えられた3国は、エネルギーを使い平和に暮らしていた。しかし、外部から突如現れた侵略者によって、世界は大きな打撃を受けてしまう。さらに、患ったすべての生物を半有機体・半機械の怪物に変えてしまう「金属病」とよばれる感染症が流行し、混乱が続く。主人公となるのは、そんな動乱の最中にある母国への忠誠を誓った青年Daryon。しかしDaryonのもとに「母親が重病を患った」と妹からの手紙が届いたことで、運命の歯車が大きく動き出す。

『Edge Of Eternity』では、プレイヤーはDaryonとして広大なエリアを冒険できる。フィールドは天候や昼夜の変化でその姿を大きく変えるほか、数多くのクエストやランダムイベントがプレイヤー待ち受けている。一方で、シナリオについてはプレイヤーの選択によって分岐していくシステムを採用しているという。クラシックなJRPGのエッセンスを取り入れつつ、分岐やランダムイベントといったマンネリ化への大作も練られているようだ。

本作の戦闘では、コマンド選択中も戦闘が進行するアクティブタイムバトルとクラシックなターンバトルのどちらかを選び、進行させる。アタックや魔法、スキルなどを使い分けて敵の全滅を目指すわけだ。また、育成要素としてはキャラクターのレベルアップに加えて、武器のレベルアップシステムを導入。各武器にスキルツリーが存在し、レベルアップによって獲得したスキルポイントを使って、さまざまなアビリティをアンロックしていくなどやりこみ要素も用意されている。

早期アクセス配信開始時点では、コアとなるシステムは実装されているものの、メインストーリーのほとんど“まだ”の状態であり、物語は未完。10時間~20時間程度のコンテンツが実装されており、開発が進むとチャプターがアンロックされていく形式だという。光田康典氏の美しい音楽が楽しめたり、開発初期と比べると著しいビジュアルの変化を見せていたりと、魅力は十分。ただし、JRPG系のタイトルにおける早期アクセスタイトルの成功例があまりないことや、早期アクセスの実施予定期間の言及を避けるなど、完成に至るまでの不安点はいくつか存在する。購入する際にはそうした懸念点を留意しておくといいだろう。

『Edge Of Eternity』は、2015年2月にKickstarterにて資金を募り、16万ドル(1760万円)を集める成功を収め、開発が進められてきた。正式リリース時にはPlayStation 4/Xbox One向けの発売も予定されている。素材のよさを感じさせるだけに、しっかりと完成させてほしいところだ。『Edge Of Eternity』のSteam早期アクセス版は、12月6日に発売予定だ。