台湾の“実在の街”を舞台にしたアニメなアクション『酉閃町 Dusk Diver』発表。Nintendo Switch/Steam向けに発売へ

 

台湾のゲーム会社JFI Gamesは9月12日、『酉閃町 Dusk Diver』を発表した。対応プラットフォームはSteamおよびNintendo Switchで、2019年中の発売を予定しているという。日本向けにもプレス資料を発行しており、販売元に問い合わせてみたところ、日本へのリリースに向けて尽力している最中であるとの回答をもらった。

https://www.youtube.com/watch?v=B2AgawtqD1Y

『酉閃町 Dusk Diver』は、「台湾の街」を舞台とした3Dアクションアドベンチャーゲームだ。ジャンル名は、絆と連撃のACT。主人公となるのは、進路に迷う高校二年生ヤン・ユモ。面倒ごとは嫌いだが、やる時はとことんやるという根性の持ち主。ある日彼女が霊能力に目覚めたところから、物語は始まる。

彼女たちが住まう「西門町」は、流行の発信地ともされる喧騒豊かな都市。しかしそれは、普通の人間が見ている表の顔に過ぎない。西門町は、神が棲む場所「崑崙界」と魔物が生まれた場所「厄禍界」に近い場所でもある。ある日、この人間界とふたつの異界を結ぶ次元の場所「酉閃町」が生まれてしまう。霊能力に目覚めたヤン・ユモは、人間の姿を持ちコンビニで働く豪胆な守り神(リーオウ)と共に、現実の世界に影響が起きないように異世界で魔物退治に励むのだ。

『酉閃町 Dusk Diver』は、台湾の街を描くことに注力した作品だ。舞台となる西門町は、台湾に実在する場所。台北のひとつの街であり、“台湾の原宿”といった表現をされることもある。MRT西門駅の6番出口など特徴的な部分を描きつつ、アニメ風のタッチで西門町の街並みを再現しているという。街は海外で人気の観光スポットというだけでなく、以前は古き台北城があった場所であり、“最新の場所”でありながらも“伝統ある土地”という魅力を持つ。ゲーム内の西門町を魅力的に、開発チームは幾度なく街にロケハンし開発しているとのこと。西門町に行ったことがある人もそうでない人も、街の魅力を味わえる街並みになるだろう。

ゲームとしては、3Dアクションゲームになるとのこと。格闘ゲームではないと、開発チームは強調している。戦闘では、アクションやコンボをつなぐ爽快感だけではなく、さまざまな技の組み合わせを楽しめるとのこと。まだ詳細は不明であるが、『AKIBA’S TRIP』や『龍が如く』のような作品になるかもしれない。すでに作り込まれた街のスクリーンショットが公開されていることから、街を歩けるような要素が用意されることが予想できる。

JFI Gamesは、台湾に拠点を構える企業で、国内向けだけでなくグローバル展開を視野にいれた製品を開発している。台湾国内で『聖域對決』をリリースし支持を得る新進気鋭の会社のひとつ。公式ホームページを日本語に対応させるなど、日本展開にも積極的なので、『酉閃町 Dusk Diver』は、第一弾タイトルになるかもしれない。

『酉閃町 Dusk Diver』は、2019年にNintendo Switch/Steam向けに発売予定だ。