傑作デッキ構築ローグライクRPG『Slay the Spire』Nintendo Switch版発表。Steamで100万人以上が遊ぶヒット作は、国内向けにも配信へ

 
画像はSteam版のもの

インディースタジオMega Crit Gamesは本日8月20日、『Slay the Spire』のNintendo Switch版を発表し、2019年初頭に海外発売することを発表した。本作は、現在Steamにて早期アクセス販売中なので、正式リリースもしくはその後のタイミングでリリースされることになりそうだ。Steam版はすでに日本語に対応しているが、Nintendo Switch版は架け橋ゲームズのサポートにより、国内向けにも発売されるようだ。

『Slay the Spire』はデッキ構築型のRPGだ。プレイヤーは、「アイアンクラッド」「サイレント」「ディフェクト」といったキャラクターを選び、自動生成されるダンジョンへと潜り込む。敵を倒したりイベントをこなすことで、新たなカードやレリックを入手する。基本的にダンジョン探索は、分岐する道をたどるのみ。イベントマスにたどり着けばランダムイベントが発生。商人マスに止まれば商人アイテムを購入し、休息マスにたどり着けばHP回復やカードを強化することができる。いずれにせよ、止まるマスの半分以上が戦闘マスであるので、戦闘がこのゲームのメイン要素であると考えてもらっていいだろう。

画像はSteam版のもの

戦闘では、道中で獲得した手持ちのデッキからカードを複数枚ドローし、与えられたエネルギーを消費して戦う。類似ゲームとしては、ボードゲーム「ドミニオン」に共通する点が多いと言われている。ルール自体は、カードゲームとしてオーソドックス。自分と敵が交互に行動を選択し、カードを選びながら敵のHPを削きりきることを目指す。敵を倒せば新たなカードやレリック、ポーションなどを入手することができ、プレイヤーの戦術の幅が広がっていく。ダンジョンの奥深くへ進みながら、自分だけのオリジナルのデッキや戦略を練り上げるのだ。

一見普通のカード要素のあるRPGであるが、本作にはパーマデスが導入されている。HPがゼロになると、キャラクターは死亡するので最初からやり直しだ(進行状況に応じて特典あり)。また、得られるカードは運に左右されるため、しっかり狙ったデッキを組むビジョンだけでなく、獲得しているカードの状況を見ながら、自分のデッキにあった戦略を考える適応力も求められる。獲得したカードは容易には削除できないので、先のことを考えつつデッキを構築する必要がある。

さらに、プレイヤーキャラクター「アイアンクラッド」「サイレント」「ディフェクト」はそれぞれスタイルが大きく異なっている。「アイアンクラッド」はパワーで押し切るタイプで、「サイレント」は敵を苦しめることで圧倒する。「ディフェクト」はトリッキーに幅広い戦術で戦闘可能。選ぶキャラクターで、ゲーム性が大きく変わることも楽しみであるだろう。ここにレリックといった装備アイテムやポーションといった一時効果アイテムが絡んでくることにより、さらに奥深い戦闘がもたらされている。ドローするカードやレリック、選択キャラクターによって冒険の内容が大きく変化するので、繰り返し遊ぶことが可能。

画像はSteam版のもの

『Slay the Spire』は、シンプルなインターフェイスも特徴である。状態変化やステータス変化のバリエーションは豊富であるが、すぐ状態が把握できるわかりやすさが魅力だ。横に並ぶカードをドラッグ・アンド・ドロップするというシステムから、PCとの相性はもちろんのこと、スマートフォンやNintendo Switchとの相性の良さが指摘されていた。タッチ操作だけでなく、始めやすくも遊び続けられるゲーム性もまた、間違いなく同ハードにフィットするだろう。

先日100万プレイヤーを達成し、定番タイトルのひとつになりつつある傑作が、ついにNintendo Switchに上陸することになる。こまめなアップデートを続けることにより、ファンの心もつかんでいる『Slay the Spire』。Nintendo Switch版だけでなく、Steam版の正式リリースにも期待がかかるところだ。