『バトルフィールド』最新作は「シリーズ史上最大」の開発規模でライブサービス型ゲームになる。EAのCEOは開発版を遊んで大興奮

『Battlefield 2042』

Electronic Arts(以下、EA)は5月7日、3月までの第4四半期、および2024年度の決算報告をおこなった。報告では、同社CEOのAndrew Wilson氏が『Battlefield』シリーズの新作に言及。同氏によれば、新作は「史上最大のチーム」で開発されるライブサービス型ゲームとなるようだ。

『Battlefield(バトルフィールド)』シリーズは、EA Digital Illusions CE(DICE)などが開発を手がけるマルチプレイFPS作品だ。2002年に1作目となる『Battlefield 1942』がリリースされて以降数々の作品群が展開されており、2021年には現時点で最新作となる『Battlefield 2042』がリリース。同作は3月20日より開幕しているシーズン7「ターニング・ポイント」にて最終シーズンを迎えることが告知されており、シリーズ最新作への開発注力に舵を切る方針をとることが明らかになっていた(関連記事)。


シリーズ新作についてはDICEのほか、Ripple EffectおよびRidgeline Gamesが手がけていたものの、Ridgeline Gamesは今年2月末に閉鎖。代わりにCriterion Gamesがシングルプレイキャンペーンの開発を担当することが伝えられ、さらにリメイク版『Dead Space』を手がけたMotive Studioも開発に参加することが発表された。

そしてEAは5月8日に、第4四半期および2024年度の決算報告資料を公開。あわせてEAのCEOを務めるAndrew Wilson氏によるプレゼンテーションがおこなわれた。発表のなかでは、『Apex Legends』『The Sims 4』などの各タイトルの状況推移、そして今後の目標や予定が語られている。『バトルフィールド』シリーズについても同様に語られており、『Battlefield 2042』のシーズンを展開していく中で、コミュニティからの声を聞き、教訓を学ぶことができたとしている。

ここで『バトルフィールド』シリーズの新作は、先述の通りDICE、Ripple Effect、Criterion Games、Motive Studioが手がけることとなっている。そのことについてAndrew氏はフランチャイズ史上最大規模の開発チームだと発言。また数週間前には同氏が開発中の最新作を試遊したようで、「これ以上なくワクワクした(I couldn’t be more excited)」と感想を述べている。すでにプレイ可能な状態まで開発されており、Andrew氏も高い期待を寄せているようだ。

『Battlefield 2042』


加えてAndrew氏は、EAはライブサービスビジネスの幅広さが持ち味だとした。同氏はEA Sportsが2024年度を通して8本のタイトルをリリースし、特に『EA SPORTS FC』シリーズが成功したことに言及。同作を手本に大規模なコミュニティを巻き込んだライブサービスの展開を目指す、としている。これは『バトルフィールド』シリーズの最新作についても同様で、シリーズ史上最大の開発規模でありつつ、ほかのEAタイトルでのノウハウを活かしたライブサービス型作品として展開されることとなりそうだ。

現在開発中である『バトルフィールド』シリーズ最新作について、その詳細はいまだ明らかになっていないものの、今回決算報告においてその大きな規模感が明らかにされたかたち。All-Out Warfare(全面戦争)への回帰を謳って登場した『Battlefield 2042』のローンチで躓いたこともあり、CEOが直接「史上最大規模」と語る最新作がどういった内容で展開されていくのかという部分にも大きな注目が集まっている。