『Battlefield V』では、没入感を高める表現、そして分隊の仲間との連携がカギを握る。 新要素と変更点をチェック

Electronic Artsは6月2日、DICEが手がける『Battlefield V』のゲームプレイについて、これまでのシリーズ作からどのような点が変わり、そして何が追加されるのかを公式サイトにて説明した。その内容は多岐にわたるが、「没入感」と「分隊プレイ」という本作のキーとなる要素に即したものとなっている。

Electronic Artsは6月2日、DICEが手がける『Battlefield V』のゲームプレイについて、これまでのシリーズ作からどのような点が変わり、そして何が追加されるのかを公式サイトにて説明した。その内容は多岐にわたるが、「没入感」と「分隊プレイ」という本作のキーとなる要素に即したものとなっている。

上の『Battlefield V』公式発表トレイラーは実際のゲームプレイ映像ではないが、Frostbiteゲームエンジンを使用し、各シーンには本作で新たに取り入れられる要素が詰め込まれている。そのひとつは、兵士キャラクターのアクションだ。家屋から窓を破って外に脱出したり、地面に背中をつけながら後退りしたりといった場面が冒頭にあるが、これは実際にゲーム内でも可能。かがみながら走ったり、グレネードを投げ返したり撃って弾き返したりといったアクションも同様である。多数の追加アクションにより、戦場でのプレイヤーのポジショニングの自由度が増している。

また周囲の環境も、プレイヤーのアクションの影響を受けることになる。たとえば、背の高い草むらは身を隠すために役立つが、その中で動くと草が揺れるようリアルな表現が取り入れられており、発見される危険性が高まる。また、斜面を転げ落ちれば土が跳ね、水たまりを踏めば泥が飛び散る。これは死亡したキャラクターでの、高度に物理シミュレーションされたラグドール表現においても同様。こういった細かい演出を積み上げていくことで、多彩なゲームプレイを実現するとともに、戦場で同じ動き(アニメーション)をするキャラクターを目にする機会を減らすことにも繋がり、結果的に没入感が高まるというわけだ。

銃器については、照準で狙った方向に撃てるようになる。当たり前のように聴こえるかもしれないが、これまではランダムに弾がばらけていたという。銃器ごとの命中率性能を表現するためだろう。標的との距離が離れれば銃弾は重力で自然に下降していくが、これとは別にランダム性を排除したとのこと。また、銃撃による環境破壊要素が再導入され、機関銃などの強力な銃器であれば、敵がカバーしている壁やフェンスを破壊することも可能となる。

環境破壊表現は本作の開発においてこだわった要素のひとつだそうで、従来よりもダイナミックな表現を見ることができるという。たとえば、屋内で爆発があれば壁は外側に向かって吹き飛び、戦車で建物に突っ込めば逆に内側に瓦礫が落ちる。あらかじめ仕込まれた破壊アニメーションが再生されるわけではなく、どのような素材をどういった武器で破壊したかを物理シミュレーションに基づいて表現しているとのことだ。

逆に新たな環境を作り出すFortifications(陣地構築)も本作での大きな特徴だろう。プレイヤーは任意の場所に土嚢を積んで壁を作ったり、有刺鉄線を張ったりするなどできる。これを使えば、たとえば占拠したフラッグの周囲を要塞化でき、敵側のプレイヤーはその攻略のための戦略を求められる。Fortificationsはすべてのプレイヤーが利用できるが、サポートクラスではより早く構築でき、さらに固定武器の設置と修理もおこなえる。

本作では、プレイヤーはいずれかの分隊に自動的に割り振られて戦場に出る。これは、従来よりも分隊の一員としての役割をこなすことが良い成績に結びつくようデザインされていることから、分隊プレイをデフォルトにしたそうだ(任意に分隊から抜けることも可能)。仲間とのコミュニケーションをより密に取れるように、ゲーム中だけでなくロード中にもチャットできるよう配慮もされている。

分隊プレイにおける重要な要素のひとつには仲間の蘇生が挙げられるが、本作ではメディッククラスでなくても蘇生させられる。ただしメディックがおこなった場合はより速く蘇生でき、さらにヘルスを全回復させることが可能である。ちなみに、倒れた仲間は引っ張っていくことができるので、安全な場所に移動してから蘇生させたい。より長く戦場に留まるためには、声を掛け合うだけでなく、お互いが離れ過ぎないよう行動することも大事になりそうだ。

https://twitter.com/Battlefield/status/1002187967123734528

*航空機からのパラシュート降下と、それを迎え撃つ砲兵に分かれてプレイする「Airborne」モード。ここでも分隊プレイがカギを握る。

このほかにも分隊での連携プレイを促す要素があり、たとえば本作では従来作よりもヘルスや残弾の管理に気を使う場面が増えるという。プレイヤーがダメージを受けた場合、ヘルスは自動回復していくが全回復はせず、また銃弾もそれほど頻繁には入手できない。たとえばコンクエストであれば制圧した拠点にて回復・補給できるが、補給ポイントは破壊されることもある。メディックやサポートのプレイヤーが仲間にいれば、その場で回復でき心強いことだろう。

また、分隊プレイ中には分隊ポイントを獲得し、分隊長に渡すことができる。分隊ポイントは増援を要請するために使うもので、トレイラーの終盤で着弾したV1ロケットもそのひとつだ。このほかにも補給物資の投下や、煙幕を炊いたり、火炎放射器が装備された戦車などさまざまな支援を要請可能。こういった要素により、本作で戦況を有利に運ぶためには、仲間との連携がより重要となる。なお、分隊に所属せず一匹狼としてプレイすることももちろん可能だ。どちらを選ぶかはプレイヤー次第である。

『Battlefield V』は、PC/PlayStation 4/Xbox One向けに10月19日に発売予定。EA Access/Origin Access加入者は10月11日から先行トライアルが可能で、「Deluxe Edition」の購入者は10月16日から先行プレイできる。また、予約購入者はオープンベータテストへの先行アクセスが用意される。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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