プラチナゲームズが手がけるモバイル向けアクション『World of Demons』海外発表。妖怪を仲間にし、強大な鬼をダイナミックに退治する

 

プラチナゲームズは4月18日、新作アクションゲーム『World of Demons』を発表した。DeNAを販売元として今年夏にiOS向けに、2018年内にAndroid向けに、基本プレイ無料タイトルとして海外で配信予定だ。現時点では日本国内での配信については未定としている。

本作の舞台は、戦国時代の日本。この世界では、人間社会は鬼に支配されており、もともとはおとなしかった妖怪たちも鬼の影響を受けて凶暴化。人間を襲うようになった。そこで立ち上がったのは2人の“サムライ”だった。

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『World of Demons』の主人公の一人は「オニマル」だ。彼は幼い頃、鬼に両親を殺されたばかりか、さらわれて鬼に育てられた経験を持つ。鬼の言いなりの幼少期を過ごした彼だったが、大人になったことをきっかけに鬼への復讐を決意する。そして、もう一人の主人公は巫女の「サヨ」。彼女は、先祖代々続く神社を守ることを使命としていたが、鬼にさらわれてしまった母親を探すために神社を離れる。ある日、オニマルと出会った彼女は、彼と一緒に行動するのが母親の居場所を突き止める最善の方法だと感じ、2人は共に旅をすることになる。

本作のジャンルは「サムライアクション」とされており、主人公の2人は刀や薙刀を駆使して妖怪や巨大な鬼たちと戦う。バトルでは、敵の攻撃を避けたり弾いたりといった立ち回りが重要となる。また、仲間となった妖怪を呼び出してサポート役として戦いに参加させたり、火球を放ったり稲妻を落としたりといった妖術を使うこともできるようで、公開されたトレイラーでもその一部が垣間見える。

ゲームモードには鬼を倒して世界を救うストーリーモードのほか、仲間にした妖怪を強化し、ほかのプレイヤーの妖怪と戦わせるアリーナモード。さらに、ほかのプレイヤーのサムライキャラクターと鬼たちと戦う協力プレイのようなモードも用意される。ゲームではキャラクターや武器のアップグレードとカスタマイズが可能で、体力の上限値を上げたり、攻撃力を高めたり、あるいは新たな剣技を覚えたりといったことが可能。また、前述したように仲間の妖怪もトレーニングを積ませたり、アップグレードを施すなどして強化することができるという。本作は基本プレイ無料タイトルとされているため、課金要素はこういったアップグレードに絡んでくるのだろうか。

この『World of Demons』は、プラチナゲームズが手がけるモバイル向けゲームとして最初の作品となる(Cygamesの『LOST ORDER』の開発にも参加しているが、昨年以来続報が途絶えている)。同社といえば、アクションゲーム開発のスペシャリストというイメージが強いが、公開されたトレイラーでは、プラチナゲームズらしいダイナミックなアクションはモバイルでも健在であることが分かる。一方で、どのような操作体形となるのかが気になるところ。同社は、自らに対する期待を裏切ることのないよう、タッチスクリーンでの操作を一から作り上げ、レスポンスの良い操作を実現したとしている。

また、本作は日本画と版画を組み合わせたような独特のグラフィックスタイルも見所である。プラチナゲームズといえば、元クローバースタジオの神谷英樹氏らが所属しているが、これは同氏の代表作の一つ『大神』を彷彿させる、いかにも日本らしいスタイルである。本作の国内向けの配信決定を待ちながら、まずは海外でどのような評価を受けるのか注目したい。