『オーバーウォッチ』期間限定イベント「アーカイブス」開幕。レイエスはいかにして闇に堕ちていったのか、その起源に迫る


Blizzard Entertainmentは4月10日、『オーバーウォッチ』の期間限定イベント「アーカイブス」の配信を開始した。開催期間は日本標準時5月1日まで。イベント期間中は『オーバーウォッチ』の世界で起きた事件を追体験する「ミッション・アーカイブス」の一部として、「レトリビューション」「アップライジング」という2つのCo-opモードをプレイできる。

イベントの目玉は、今年のイベントより追加された4人協力型Co-opモード「レトリビューション」である。8年前にノルウェーのオスロで発生したオーバーウォッチ施設の襲撃事件。その黒幕であるタロン幹部の身柄を確保すべく、かつてのブラックウォッチ部隊がヴェネツィアにあるタロンの拠点に潜入する。だが任務遂行中に事態が急変し、脱出を余儀なくされる。レイエス(リーパー)とモリソン(ソルジャー76)の確執が深まるきっかけのひとつが描かれており、本作の背景にある物語を理解する上で重要なエピソードとなっている。昨年の同イベントで実装された「アップライジング」以上にファンを喜ばせる内容と言えるだろう。デジタルコミック最新話の続きとなっているため、事前に一読しておくのも手だ。

操作キャラクターはレイエス(リーパー)、ゲンジ、マクリー、モイラの4人。メンバー固定ではなく、全ヒーローの中から選択できるモードも別途用意されている。ミッションの目標は敵地からの脱出とシンプル。ただし敵兵が航空機に乗って現れたり、窓を割って突撃してきたりと、「アップライジング」よりもスポーンシステムがダイナミックになっている。途中ではアサシンやスナイパー、タンク兵といった特殊ユニットが立ちはだかり、Co-opゲームモードとしての完成度が高まっていることが分かる。なお難易度はノーマル、ハード、エキスパート、レジェンダリーの4段階から選択可能だ。

昨年の同イベントで登場した「アップライジング」も再び遊べるようになっている。こちらはオーバーウォッチ部隊解散前、トレーサーの初任務を描くCo-opモード。トレーサー、トールビョーン、ラインハルト、マーシーの4人が「オムニック」の過激派「ヌルセクター」によるキングス・ロウ襲撃に対抗する。

イベント時の恒例となった期間限定トレジャー・ボックスには、『オーバーウォッチ』の過去をテーマにした各種ヒーローの限定スキン、ハイライト・イントロ、エモート、スプレーなど、全160品のコスメティックアイテムが含まれている(昨年分100品、新規追加分60品)。レジェンダリースキンとしては、ブラックウォッチ時代のモイラやリーパー、サイオン・ハンゾー、タロン姿のソンブラやドゥームフィスト、短編アニメーション「Rise and Shine」でメイがコールドスリープ中に着ていたパジャマ姿(パジャメイ)などが追加されている。

また今回のアップデートにより、任意のプレイヤーと同じチームになることを拒否できる「Avoid as Teammate」機能が正式実装された。ゲーム内のソーシャルメニューより対象のプレイヤーを選択し、オプションから「Avoid as Teammate(このプレイヤーを回避)」をセットすることで、次のマッチから対象プレイヤーとは同じチームに選ばれなくなる。一度に登録できるのは2人まで。有効期間は7日間となっている(関連記事)。

そのほかヒーロー数体についてバランス調整が入っている(パッチノートはこちら)。まずD.Vaとゼニヤッタが弱体化。D.Vaのマイクロミサイルの爆発ダメージが6から4に(直撃ダメージは3のまま)、ブースターによる衝突ダメージが25から10に減少した。ゼニヤッタは、破壊のオーブのバースト連射速度が15%ダウンした。逆にメイとリーパーには上方修正が入った。メイの冷凍ブラスターは敵を貫通するようになり、リーパーはデス・ブロッサム発動後にショットガンがリロードされるようになった。レイス・フォーム時の移動速度ブーストも25%から50%に上がっている。バランス調整以外では、モイラがバイオティック・グラスプやコアレッセンスを使用した際、ビジュアル・エフェクトにより画面が見えにくくなる現象が改善されている。