レースゲーム『Forza』シリーズの総売上が10億ドルを突破、最新作『Forza Horizon 3』は250万本を販売

 
Forza Horizon 3 Lambo Dam Road

マイクロソフトは2月13日、同社を代表するレースゲーム『Forza』シリーズの売上が2016年12月時点で累計10億ドル(約1140億円)を突破したと発表した。また、昨年Xbox OneおよびWindows 10向けに発売した『Forza Horizon 3』の販売本数は250万本を達成。『Forza』シリーズ全体のプレイヤー数は同じく昨年12月時点で1400万人を超えているという。マイクロソフトは、市場調査会社NPD Groupの2012年以来の調査結果に基づいて、『Forza』は現行世代のコンソールでもっとも売れているレースゲームシリーズだとしている。

『Forza』シリーズは、2005年に初代Xbox向けに発売された『Forza Motorsport』でデビューした。開発を手がけたのは『Forza』シリーズのためにマイクロソフトが新設したTurn 10 Studios。マイクロソフトは、ポリフォニー・デジタルの『Gran Turismo』シリーズに代表されるレーシング・シミュレータータイトルを、ファーストパーティとしてXbox向けに用意したのだ。その後、プラットフォームをXbox 360に移したあともシリーズを重ねる。

2012年にはスピンオフタイトルとして『Forza Horizon』が発売。『Forza Motorsport』シリーズが緻密な物理シミュレーションに基づく、サーキット上でのリアルなレース体験を提供する一方、こちらはアメリカ・コロラド州を舞台とするオープンワールド・レーシングで、カジュアルに楽しめるゲームだった。そして翌年2013年にはXbox One向けに『Forza Motorsport 5』が発売され、以降両シリーズが交互にリリースされることになる。

2016年には、前年に発売された『Forza Motorsport 6』をベースにした『Forza Motorsport 6: Apex』がWindows 10向けに配信された。これはシリーズ初のPC向けリリースで、4K解像度/60fpsに対応した。同作は『Forza』シリーズをより多くの人にプレイしてもらうことと、DirectX 12をサポートするWindows 10でのゲーム体験をアピールするというマイクロソフトの戦略の一環として基本プレイ無料で提供された。そして昨年発売された『Forza Horizon 3』はXbox OneとWindows 10向けに同時リリースされ、両プラットフォームでのクロスプレイ、およびXbox Play Anywhereでのクロスバイ・クロスセーブにも対応した。

マイクロソフトのXbox事業責任者Phil Spencer氏は今回の発表の中で、「『Forza』は当初から、息をのむグラフィックと先進的なレーシングシミュレーションエンジン、そして楽しさとプレイしやすさといった要素を合わせ持っていました。Turn 10 Studiosは、シリーズを通じて世界一のレーシングコミュニティを築き上げており、彼らが成し遂げたことにはこれ以上ない誇りを感じます」とコメントしている。Turn 10 StudiosのAlan Hartman氏は、「今年どのようなものを皆さんが目にすることになるのか、楽しみにしています」と、シリーズの新たな展開を示唆して発表を締めくくった。