『トリッカル』にて「グローバル先行公開ストーリー」が予定されているらしい。日本人気やコミケや新作についてEPID Gamesに訊いた

「Bilibili World」で、EPID Games代表と副代表に話を訊いてきた。

Googleでお気に入り登録

Bilibiliは7月11日から13日にかけて、自身が主催するオフラインイベント「Bilibili World」を中国・上海で開催した。会場ではEPID Gamesが開発しbilibiliが運営するスマートフォン向けRPG『トリッカル・もちもちほっぺ大作戦(以下、トリッカル)』のブースもあり、各国から訪れたファンで賑わっていた。

『トリッカル』は「もちもちほっぺ」なキャラクターが特徴のオートバトルRPGだ。舞台は世界樹を中心にして広がる世界、エーリアス。世界樹の加護のもとで多様な種族が共存していたエーリアスだったが、突如登場したエルフ族によって世界は開拓され、大きな変化の渦中にある。主人公はエーリアスに異世界転生してきた「人間」で、世界樹を崇める教団員を導く「教主様」として行動することになる。

弊誌AUTOMATONでは「Bilibili World」にて、EPID Games代表のMichael氏ことハン・ジョンヒョン氏と副代表のLoar氏ことシム・ジョンソンにインタビューする機会をいただいた。『トリッカル』の今後の展開についてさまざまなお話を訊くことができたので、ぜひお読みいただきたい。

向かって左がLoar氏、右がMichael氏

――『トリッカル』本国版は、9月で3周年を迎えますね。Michaelさんは2025年秋に開催された本国版の2周年イベントで「実感がない。毎日生き残ることだけを考えていた」とお話されていました。あれから約一年が経ちましたが、現在の率直なご心境を改めてお聞かせください。

Michael
いつも通り、ただコツコツ努力し続けるだけです。どうにか生き残ることができたので、今後はアニメ化など、IPの拡張を目標としてもっと頑張りたいです。

Loar氏:
何でそんなに堅苦しい感じなんですか(笑)もっと面白く話さないと!(笑)

Michael
すごく真面目に話したのに(笑)

Aura氏(通訳)
うちはこういうインタビューをする時は、できるだけ楽しくて面白い感じにしたいと思っているんです。決して仲が悪いわけじゃないですよ(笑)

一同:
(笑)

――まずは今年のBilibili Worldについてお伺いできればと思います。2025年のBilibili World、そして東京ゲームショウでは、ベロを回すコミーの特大パネルが印象的でした。今年のBilibili Worldで、ブース作りに特に力をいれた箇所はありますか?

Michael氏:
うちのブースでいうと……やはり、去年話題になったスピッキーでしょう(笑)

Loar氏:
ええ、当ブースのメインは昨年話題になった「スピッキー」です(笑) スピッキーのコーナー以外にもベロを回す「コミー」のパネルも今回設置していたり、「エルフィン」がずっと何かを食べている要素があったりと、ブース内には色々な面白い仕掛けを用意しています。ファンの皆さんに楽しんでいただけていたら嬉しいです。

――5月に日本で開催されたPOP UP SHOPでは、秋葉原に1000人規模の行列ができ、販売されたグッズも早々に完売しました。代表ご自身は、日本をはじめ海外でここまで大きな反響をいただけると予想されていましたか?

Michael氏:
全く予想していませんでした。ただ、韓国でもスピッキーがバズったことで急にブームの火がついたので、直近のファミリーマートさんとのコラボでも、事前に「グッズをたくさん追加してほしい」と要請はしていたんです。ただ、初めてのコラボだと、どうしても多くのグッズを用意することは難しいみたいで、すぐ完売になってしまいました。今後またコラボなどがある際には、なんとかしてより多くのグッズをご用意できるようにしたいと考えています。

――難しい問題ですね。今回の実績が『トリッカル』の日本での人気の高さの指標になればいいのですが。

Michael氏:
そうですね、より多くのファンにグッズが届けられるように頑張ります。

コミケで1つのジャンルになるくらい、二次創作をしてほしい

――『トリッカル』では、二次創作ガイドラインの制定や公式クリエイター制度の本格始動など、ファンコミュニティを支援する施策が次々と発表されています。こうした取り組みを進めるようになったきっかけは何だったのでしょうか。

Michael氏:
『トリッカル』は二次創作のブームが起きたことで流行が生まれたので、「ユーザーの皆さんに何か恩返しをしたい」という気持ちがあります。また、会社としても二次創作を継続的に促進したいという意向があるため、比較的オープンな姿勢をとっています。

現在の私たちの目標は、こうした取り組みを通じてコミックマーケット(コミケ)で専用のジャンルコードを獲得できるくらい、ファンコミュニティを大きくすることです。ジャンルコードの獲得には十分なサークル数が必要になりますので、実現するために公式側も二次創作への促進に注力しています。

――おお、コミケで1つのジャンルになることが目標だと。ちなみに普段からファンの二次創作はご覧になっているのでしょうか? 日本ではトリッカルオンリーの同人誌即売会も開催されていますが、ご存知でしたか。

Michael氏:
もちろんです! 様々な二次創作作品を拝見していますが、私が一番好きなのは「コミー」なので、とにかくコミーに関連する作品をもっと見たいですね(笑)

一同:
(笑)

――3月公開のプロデューサーインタビューでも、「コミーはもっと人気が出てもいいはず」とお話されていましたよね。せっかくの機会ですので、「コミーのここが最高!」というポイントをプレゼンしていただけますか。

Michael氏:

普通、こういった猫娘タイプのキャラクターは、人間を理解してくれて、おとなしくて何でもしてくれて、まさに理想の彼女といったタイプが多いと思うんです。でも、コミーは完全に「ただの猫」で、気だるそうにしていて、わがままで、教主の言うことなんて聞きたくない子です。「私は知らない〜」みたいなところがあるんですが、とにかく「猫っぽさ」に溢れているのが最大の特徴でコミーの魅力だと思いますね。

韓国の開発と中国のパブリッシャーのアイデアを、世界へ

――韓国での『トリッカル』は「生存の歴史」展や外伝小説『The Trickcal』、代表ご自身が出演される動画など、ゲームの外側でも世界観を広げる様々なコンテンツが展開されていますよね。日本をはじめ海外のファンからもこうした展開を期待する声が多くありますが、現時点でグローバル展開を予定しているコンテンツがあれば教えていただけますか。

Michael氏:
現在、展示を担当するいくつかの企業と協議をしており、日本でもこういったコンテンツの展開ができればと考えております。グローバル展開についてはパブリッシャーのBilibili様とともに実現できるように努力をしています。ぜひご期待ください。

――日本独自のプロモーションコンテンツとしては、キャラクターイメージソングや赤鬼さんによるショートアニメなどが制作されています。最近では、それらが中国版の公式で紹介されるケースも見られるようになりました。こうした日本向けコンテンツは、どのような方針で企画されているのでしょうか。また、EPID Gamesは企画や制作にどのような形で関わっているのでしょうか。

Michael氏:
日本のプレイヤー向けの特別なプロモーションコンテンツは、基本的にはBilibil様が企画していることが多いです。もちろん私たちから提案したり、一緒に企画の相談をしたりすることもあります。どちらから出た提案であっても、必ず双方で話し合ってから決定しています。

――韓国の開発と中国とパブリッシャーのタッグでアイデアを出し合ってコンテンツを作っているんですね。日本のユーザーから見て凄く独特な路線のプロモーションだったので、少し意外です。

Michael氏:
今も多くのプロモーションキャンペーンを準備しており、現在企画を進行しているところです。ただ、現時点ではまだ確定したものはないのですが、発表できるようになりましたら、できるだけ早く皆様にお知らせいたします。

――新作『Trickcal Patima』についても、可能な範囲でお話を聞かせてください。どのような作品を目指して開発されているのでしょうか。また、本作の発表に合わせて大規模な開発スタッフ募集も行われましたが、今後は『トリッカル』というIPを、複数の作品で展開していく構想なのでしょうか。

Michael氏:
実は『Patima』に関しては、映像を公開した理由自体が「うちで人を募集しています!」というアピールのためでもあったので、今は開発の超・初期段階なんです。なので、私たちも大半の質問に対しては、「まだ分からない」としか答えられません。最低でも開発に2年以上はかかると思います。まだ何とも言えないことが多いんですが、いくつか確定した事項ができたらまた皆さんにお知らせしたいと思います。

――運営の規模が大きくなり、サービス開始当初とは全ての状況も大きく変わってきたと思います。現在のEPID Gamesだからこそ実現できるようになったことや、これから『トリッカル』というIPで挑戦してみたいことなど、以前とは変わった部分があれば教えてください。

Michael氏:
以前と大きな違いはあまりありません。周囲の状況は少し変わったかもしれませんが、私たちが進もうとしている方向は基本的にそのままで、私含め、全社員みんなが同じ方向に向かって走り続けています。

――最後に、日本のファンの皆さんへ向けて、今後の『トリッカル』の展望とメッセージをお願いいたします。

Michael氏:
これから『トリッカル』は、シーズン1の核心的なクライマックスを迎えます。そしてグローバル版では、まだ韓国サーバーでも実装されていない、世界初の「グローバル先行公開ストーリー」が登場する予定です。ぜひご期待ください!

そして、1周年を迎えるころには、魅力的な新キャラクターたちと新ストーリーを公開する予定です。また、その前に3部作としてのストーリーも用意しています。また、スピッキーは現在、ミームだけで凄く人気を集めていますが、シーズン2からは本格的にメインストーリーの主役として活躍します!彼女のことも、一緒に楽しく見守っていただけたら嬉しいです。

Loar氏:
ゲーム内以外にも、様々なゲーム外企画を準備しております。1周年の時期に合わせてオフラインのイベントや他の企業様とのコラボなどを進めておりますので、ぜひお楽しみください。

――ありがとうございました!

トリッカル・もちもちほっぺ大作戦』は、iOS/Android向けに基本プレイ無料で配信中だ。

この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。

AUTOMATON JP
AUTOMATON JP
記事本文: 1267

Googleでお気に入り登録