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もちもちRPG『トリッカル』が、SF作家から見ても「かなりSFっぽくなってきた」件。大型アプデで感じる謎の“SFファンタジー感”と、そしてもちほっぺ
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EPID Games開発、bilibili運営のスマートフォン向けもちもちRPG『トリッカル・もちもちほっぺ大作戦(以下、トリッカル)』のグローバル版が、この度めでたく大型アプデを迎えた。6月から始まった記念企画では新機軸のイベントが次々と打ち出されており、待望の新キャラクター「リニュア」のピックアップガチャ開放のほか、オン/オフの垣根を超えて数々のコラボイベントも予告されている。私も一人のプレイヤー、一人の教主、そして一人のもちほっぺ愛好家として、心よりお祝い申し上げたい。
PR記事で今更書くまでもない話だろうが、『トリッカル』最大の魅力は、一目見てすぐ触りたくなるキャラクターたちの“もちほっぺ”だ。その柔らかさたるやスマホ上ですら押しても引いてももちもちで、私をはじめプレイヤーの大半は今も飽きることなくほっぺたをぷにぷにし続けている。つい先日からは公式Xアカウント上で「TBTI——もち格テスト」なる性格診断企画もはじまり、キャラクターだけでなくプレイヤーも自認”もちほっぺ”になるよう指示が下され、ファンの間でも衝撃が広がったばかりだ。SNSトレンドでもそうした結果は現れている。

もちほっぺは素晴らしい。リリースから9か月が経った今も飽きることがない。……ただ、そうであるが故に、私はここに誤解が生じているのではないかと危惧もしている。
私たちは確かに、もちほっぺを目当てに『トリッカル』を遊んでいる。
しかし私たちは、もちほっぺだけを理由に『トリッカル』を遊んでいるわけではない!!!
何を隠そう『トリッカル』は、パラレルワールド、魔法と科学、そして異世界転生がごちゃまぜに詰め込まれた超ド級のSFファンタジー。筆者も普段はSF小説を書いていたりするが、筆者目線でも『トリッカル』はかなりSFしていると感じる。
公式が大型アプデイベントを「夏のもちほっぺぷにぷに祭」と宣伝しているのも事実だが、私たちファンが数か月にわたって壮大なストーリーを考察し続けてきたのもまた揺るぎない事実なのだ。
特に今回のアップデートは、物語の謎の一端についに答えが明かされるのではと大きな注目も集めている。もし貴方が初めてトリッカルの世界に足を踏み入れるのなら、二度とない絶好の機会とも言えるだろう。
本稿ではbilibiliさんご協力の先行プレイのもと、『トリッカル』のターニングポイントともなりうる(かもしれない)大型アプデアップデートの注目ポイントをお届けしよう。
新テーマ劇場「いつか再び訪れたタイミング」

アップデート内容の紹介に先駆けて、まずはとある衝撃事件について紹介したい。
つい先日、トリッカルファンの間でちょっとした騒ぎが起きていたことはご存知だろうか。6月13日から6月16日にかけてYouTube公式に上がっていた動画が次々と非公開になり、テーマソング「もちょっとトリッカル」含め全ての過去動画が突如として消えてしまったのだ。当然ファンの間では「何かトラブルが起きたのでは?」と動揺が広がったが、トラブルは想像されていたよりもう一段メタな場所で発生していた。
なんとその原因は、新バージョンからプレイアブルとなるキャラクター「リニュア」。元より滅びの未来からやってきたタイムトラベラーであることが示唆されていた彼女だったが、今回のアップデートにより物語が大きく動いたことで、別次元から全時空の消滅を目論むもう一人の「R41リニュア」が襲来。ゲーム上の設定だけでなく、私たちが見ていたはずの公式動画もまた、そこに映っていた時空ごと消滅してしまったのだ……!
……と、要は動画非公開まで含めたARG的プロモーションの一環だったわけだが、逆に言えば『トリッカル』は元々これくらいのSF的演出は平然と仕掛けてくる作品だったということ(本プロモーションのハッシュタグ「#トリッカルの時空を守れ」を参照)。そしてこれは同時に、「プレイヤーが介入するゲーム時空だけが存続できるのだ」という、ゲームからのメタ的なメッセージにもなっている。

本作はこれまでも、ほっぺのもちもちを隠れ蓑に重厚なストーリーを度々仕掛けてきた。今回のアップデートで追加される新テーマ劇場「いつか再び訪れたタイミング」でも、リニュア自身の視点から物語の舞台であるエーリアスの過去、そして未来が語られるという。
多次元放浪エルフ「リニュア」

新キャラクター・リニュアの異質さは、新たに公開されたテーマソング《時空旅行日記》にも現れている。この曲、彼女のキャラクターソングとして公開されたにもかかわらず、何故か彼女自身ではなく、他のキャラクターたちについても歌われている。タイムトラベラーとして時空を渡り歩いてきたリニュアは、ゲーム内の様々な物語を体験してきたメタ的な立ち位置のキャラであり、プレイヤーしか知り得ないようなエピソードも認知しているためだ。
元よりパロディ・オマージュは多い本作だが、今回のMVはその数も尋常じゃない。誰もが知るミームが3秒に一回のスピードで擦られていく映像は最早元ネタ当てクイズ。「電子レンジでタイムトラベルできるっぽい機械」に「偉そうなAIが人類に刃向かってきそうなUI」まで扱われているネタも様々だが、単なるパロディかと思いきや……どうやらそれらもまた、彼女が辿ってきた無限の並行世界の一つ一つを示唆しているようなのだ。


中でも最も気になるのは「リニューアルでリスタートって?」という歌詞だろう。、『トリッカル』はもともと2021年9月27日にリリースされたゲームだったものの、様々なトラブルが重なりたった一日で課金が停止(10月2日にサービス休止)。二年後に再始動を果たすまで、社長が自宅を担保に入れて開発が続けられたことで知られている。しかしたった一週間しか存在しなかった旧版の時空もまた、「滅びの未来」の一つとして彼女は知っていたのではないか……そんな考察もファンの間では語られていたほどなのだ。


プレイアブルキャラとしてのリニュアは中列物理攻撃タイプのエルフ。高学年スキルには敵を時間停止できる絡め手が用意されるなど、性能にもタイムトラベラーらしい一面が垣間見える。また、本ゲームの最上位レアに当たる使徒“エルダイン”の一人として数えられているのも興味深い。設定上、エルダインはこれまで特定の7名+特例の1名しか存在しなかったことを踏まえれば、彼女の正体が物語にどう位置づけられるかも要注目のポイントだ。


メインストーリー第9章「土壇場のちゃぶ台返し」実装

メインストーリー第9章「土壇場のちゃぶ台返し」の実装も、今回のアップデートの見逃せないポイントだろう。『トリッカル』の公称ゲームジャンルは”タッチセラピー系カードRPGモバイルゲーム”だが、こんなゆふるわもちほっぺな見た目をしていながら実はメインストーリーはブラックユーモアだらけ。種族間対立があれば厳しい経済問題もあり、どこか憎めない暴言・迷言の数々は数多のミームを生み出してきた。


自由奔放なちょっと抜けている獣人、科学狂で全然信用ならないエルフと、物語が進むごとにエーリアスに住む各種族が次々と登場してきたが、第9章ではついに最後の種族となる「魔女」が本格参戦。これにてゲームに実装されている全種族がメインストーリーに登場することとなり、リリース以来半年以上続いてきた各派閥の利害関係を巡る一連の物語が、どのような結果を辿るか注目されるところだ。
トリッカルのストーリーのキモは、キャラクターたちの織り成す群像劇。テーマ劇場やサブシナリオによって少しずつ仄めかされてきた各種族、各キャラクターの相関関係が、ここにきてようやくメインストーリー上で一本の線へと繋がりはじめた形だ。暗躍を続けてきた魔女たちの狙いはなんだったのか? 行方不明の女王ベリータはどこに消えてしまったのか? 一年をかけて描かれた謎の答え合わせがようやく始まることとなるだろう。
バージョン特典

メインストーリーだけでも十二分に楽しめる本作だが、各キャラの個別シナリオに目を通せば物語の解像度が抜群に上がる。もしもリニュアをはじめ使徒たちの正体により深く迫りたいのであれば、今回限りの無料配布を活用して狙ってみるのも一つの手だ。キャラクターガチャは天井が通常使徒200回、エルダイン使徒300回と定められているが、今回のアップデートではバージョン特典として合計250回分のガチャ配布が予告されている。

ログインイベント初日には同じくエルダイン使徒である黒い魔弾の射手「シオン・ザ・DB」の確定引き換えチケットも配布予定。今回のアップデートでは彼女もまたキャラクター強化要素であるアサイドが解禁されている。物語上でも大きな存在感を放つ重要キャラクター、かつ、全プレイアブルキャラの中でも優秀なダメージディーラー(アタッカー)でもあるため、ゲームを読み進める上で大きな助けになってくれるだろう。


この他、エルダイン使徒のいずれかが必ず排出される「エルダイン使徒合成カード」の配布や、各種衣装やペットが手に入るガチャイベント「シュレーディンガーのウサギ」、クリアしたステージ数に応じて報酬がもらえるビンゴイベント「リニュアの不安定亀裂調整」などなど、大型アプデイベント期間中は様々な形でキャラクターが入手しやすくなっている。この機会に新たなる使徒たちと出会い、彼女たちのから見た物語を堪能してみてほしい。
締め
大型アプデという節目を迎え、いよいよ本格SFファンタジーとしての本領を発揮し始めた『トリッカル』。新しく始める人にとっても、しばらく離れていた人にとっても、本アップデートは物語に没入する上で絶好の機会に仕上がったと言えるだろう。
『トリッカル』はプレイヤーに様々な遊び方を提供してくれるゲームだ。物語を追いかけるも良し!新たな使徒を迎えるも良し!考察を深めるも良し!しかし、堅苦しく考える必要は全くない。ただ一つ、誰でも遊べるおすすめのプレイ方法があるからだ。
何故ならこのゲーム……ほっぺをもちもちしているだけで何年でも遊べてしまうんすよ!

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