『American Truck Simulator』インプレッション。『ETS2』の良さをそのままに、システムもグラフィックも罰則もパワーアップ

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『American Truck Simulator』(以下、ATS)が日本時間2月3日の早朝に発売された。SCS Softwareが開発する本作は、車で荷物を運ぶという名目のもと、トラックで景色を楽しむオープンワールドのドライブゲームだ。ヨーロッパの風景を楽しめた前作『Euro Truck Simulator 2』(以下、ETS2)から一転し、今度の舞台はアメリカ。カルフォルニア州を中心に、広大なトラック旅行を楽しめそうだ。前作に引き続き日本語に対応している。今回は、2時間ほどさわった段階で気付いた点や新要素に触れていきたい。

 

寒色から暖色へ

ローディングを終えてゲーム画面を見た瞬間に感じたことは、色調の変化だ。『ETS2』では白を基調として緑色や青色がデザインの中心色になっていたように感じる。しかし、今回はオレンジ色を中心とした暖色傾向が強い。この視覚調整は美しく澄んだヨーロッパから、荒野の広陵としたアメリカという雰囲気の変化にアクセントが加えられている。市街にいてもその視覚効果が機能しており、“アメリカらしさ”が感じ取れるはずだ。

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左が『ETS2』、右が『ATS』。

 

“かゆいところ”をカバーする進化

『ETS2』はたくさん遊んだが、駐車はいつもついスキップしてしまう。そんな心当たりのある人はいないだろうか。荷物を後ろに抱えるトラックでの駐車は困難を極める。筆者も駐車の動画などを見て懸命に駐車の練習をしたが、思いどおりに動かぬ荷物、わからなくなる左右感覚、ついにはトラックに傷をつけてしまい挫折してしまった。そんな駐車アレルギーを抱えるユーザーにも駐車が楽しめるほどよい駐車モードが実装された。目的地にたどり着くと、駐車のやり方を選択できる画面があらわれる。そこで中段にある「安全にプレイしましょう」という項目を選択すれば、比較的止めやすい場所に駐車位置が指定される。もちろん従来までの駐車も選択でき、難易度の高い駐車のほうがたくさんの経験値を得られる。以前までの自動スキップに近い駐車モードに加え、易しい難易度でほどよく駐車感覚が味わえるという選択肢が増えたことは嬉しいだろう。

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また、ゲームの仕様の変更というより道路事情の変更であるが、右折するならば赤信号の際でも発進できる。アメリカでは原則として車が来ていなければ赤信号でも右折は許されている。信号待ちをしながらもどかしい気持ちを楽しむのも本作の魅力だが、リアルさを尊重しながらよりテンポ良く遊べるようになり、現実の交通ルールがうまくゲームに溶けこんでいるといえる。

 

厳しくなったルール

パワーアップしたのはグラフィックや駐車だけではない。『ATS』は規則にも厳しいゲームだ。筆者もプレイ開始後すぐに赤信号にもかかわらず停止線を一度オーバーし罰金を受けた。最初ということで軽く考えていたが、その額700ドル。『ETS2』では信号無視は350ドルであり、約2倍の罰金額となっている。現在Originにて無料配信中の『Need for Speed Most Wanted』のように対向車線を150キロ近い速度で走行しているとあらゆる罰金を受けすぐに破産してしまうことになる。今回の罰金の増額によって『ATS』がリアル路線の車ゲームであることが改めてはっきりしただろう。

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左が『ETS2』、右が『ATS』。

また、パトカーが巡回するようにもなり、運転中の緊張感が増えた。車を運転したことがある人ならば、何も悪いことをしていないのに、妙に緊張してしまうという感覚に襲われたことがあるだろう。あの感覚が『ATS』でも味わえる。ゲーム中になんらかの違反をした際にパトカーが近くにいるとおなじみのサイレンを鳴らしながら迫ってくる。まだ実際にどのような要素を担っているかは不明であるが、パトカーは見えないところで常に『ATS』でプレイヤーを見張っているのだ。

 

再現度の高いドライブシミュレーター

筆者は一時期カルフォルニア州のサンフランシスコに滞在していたが、『ATS』ではサンフランシスコで見たような景色がよくみられる。まだゴールデン・ゲート・ブリッジなど特徴的なモニュメントを確認できていないが、すでに没入感たっぷりのドライブが楽しめている。前作から大きな変化は少ないものの、『ETS2』で好評だった部分をうまく残しながら、アメリカに舞台を移し、全体的にブラッシュアップされている印象だ。

弊誌でもお伝えしたとおり、カルフォルニア州に加えてネバダ州やアリゾナ州などの配信が計画されており、今後運転できるマップは拡大していくだろう。『ETS2』のファンユーザーはもちろん、これまでのシリーズに馴染みがないが、なんとなく車の運転が好きだというユーザーもぜひこのトラックに乗る気持ちよさを体感してほしい。広大なアメリカはいつでもあなたを待っているのだ。

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