Nintendo Switchで遊ぶ色ピクロス。『Not For Broadcast』で生放送の緊張感味わう。『Dead Cells』DLCの扉にはいれてしまった。今週のゲーミング


Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。221回目です。

 

鍵のかけ忘れにご用心

『Dead Cells』のDLC「The Bad Seed」が2月11日に発売予定ですが、それに先駆けて前準備的なパッチが今週配信されました。このDLCには新規ステージが3つ収録され、序盤の新たなルートとして組み込まれるため、そこに向かうための扉をあらかじめゲーム内に設置するという内容です。いまその扉に入ろうとしても、DLCを買うよう求められるだけ。当たり前ですが、発売日以降に購入しないとアクセスできません。

そんな扉がいくつかのステージに追加されたため、予習がてらチェックしていたところ、なんとその内のひとつに入れてしまった!扉の向こうは紛うことなき新ステージ。どうやらDLCはアンロック式になるようで、データはすべてパッチに含まれていた模様。続くもうひとつの新ステージにも進むことができた。再現性があるので、扉に鍵をかけ忘れていたのかな。DLCは当然買う予定ですが、こんなことってあるんですね。
by. Taijiro Yamanaka

 

音楽もきれい

『Florence』がSteamなどで2月14日に発売されるとのことで、クリエイティブディレクターのKen Wong氏がリードデザイナーを務めた『Monument Valley』を思い出し、シリーズ2作目『Monument Valley 2』を久々にプレイ中。同シリーズは版画家エッシャーの作品を連想するような、美麗だまし絵パズルゲームシリーズです。久々にプレイして、やっぱり画面の「美」が極まっているな!と感動。プレイ中、どの瞬間を切り取っても絵になるのでついついスクリーンショットを撮りすぎてしまいます。パズルの難易度も絶妙で、簡単すぎず難しすぎず、グラフィックと音楽を楽しみながら『Monument Valley』ワールドに浸っています。

グラフィックだけでなく、音楽も美しい!とくに「2」のコンポーザーTodd Baker氏のつくる癒やし&エモいサウンドは最高です!同作サウンドトラックは、リリースから時間が経った今でも繰り返し聴いているぐらい大好きなアルバム。『Monument Valley』シリーズは3作目の開発がスタートしたようで、気が早いですが今からとても楽しみです。
by. Maho Ikemi

 

一夜の冒険

今週は、Fuming氏が開発したSteamで配信中のファンタジーホラーADV『Zelle』を遊んでいました。『Zelle』は、死神に連れ去られた少年エメラダが、母の待つ家へ帰ろうとする短編作品です。悪魔が徘徊する古城の一角、外側から鍵のかけられる部屋に監禁され、部屋から出ることを禁止されていたエメラダ。しかし、ある日ドアが開いていることに気づき、部屋から出て母親の元へ帰ろうと決意します。頼りになるのは、部屋を出た直後に怪しげな女神から貰った、悪魔を退治する力。死神、同じように監禁された少年、ムーンフェイス、悪魔、竜。月夜の城を進むうちに、失っていた記憶も明らかとなり、物語は予想外の方向へと舵を切っていきます。

個人的に驚いたのは、BGMやアートも含めた全体の演出です。幻想的であると同時に恐怖感のある夜の古城の雰囲気もいいのですが、特に終盤の見せ方は二転三転する展開と相まって、予想以上の作品でした。プレイ時間は2時間ほど。内容や、少しだけグロめな演出もあることから多少人を選びそうですが、ふりーむにデモ版が公開されているので、そちらから遊んでみるのをオススメします。ちなみに『GBVS』では、主にフェリを使って遊んでいます。全キャラクター尖った性能をしていて、リリース直後特有の空気感も相まって基本的に楽しいのですが、ファスティバとあたった時だけは死んだ魚の目をしています。近づかれたら死。
by. Keiichi Yokoyama

 

脳が追いつかない

ちょうどニンテンドーeショップでセール中だった『PICROSS LOAD OF THE NAZARICK』をちまちまと遊んでいました。アニメ「オーバーロード」でピクロスな作品なのですが、特筆したいのがカラーピクロス。従来の白黒なピクロスとは一味違って、同じ行・列に示された隣り合う数字の色が違うと、連続で塗り潰したマスの間には必ず塗り潰さないマスが最低1マス以上入る、という鉄則が打ち砕かれます。この従来ルールの書換えに、塗り潰す色の選択という要素も加わって脳の処理が追いつかない状態に。時間制限はないのに、あたふたしながらプレイしています。

ピクロスが完成すると、原作に忠実なキャラやアイテムの美麗なイラストがじっくりと堪能できます。原作ファンであればあるほど喜びもひとしおです。ごくたまに、完成したピクロスとはかけ離れたイラストが表示され、口が開いたままになるピクロスあるあるも発動します。そこはご愛敬ということで。ちなみに筆者はハムスケ推しで、本作は2月13日までセール中であります。
by. Tetsuya Yoshimoto

  

プロパガンダ番組の調整室から、世論を動かす

『Not For Broadcast』は、極左翼が政権を握った80年代ディストピアが舞台となる、プロパガンダ番組の映像スイッチャー・シミュレーション。生放送のニュースには不測の事態がつきもの。国営テレビ局の調整室から、禁止用語を連発する首相の発言に自主規制音を被せたり、全裸のストリーカーが映り込まないようカメラをうまく切り替えたりと、うまく対処していきます。画面に動きがないと視聴者の関心が離れていくため、話者を映すだけでなくリアクションショットを挟んだりと、自分なりにカメラを切り替えて編集し、高評価を狙うのです。また同作は放送パートと私生活パート(テキストADV形式)に分かれており、相互に絡み合うことで物語的な広がりを見せていきます。

ゲーム内の放送コンテンツはすべて実写。作品を成立させる上で重要な俳優陣の演技力に関しては、ブラックコメディとして十分に楽しめるだけの品質を維持しております。放送開始前のキャスターの素顔など、舞台裏を覗く楽しみもあり。『Papers, Please』を彷彿とさせながらも、新しいアイデアが光る『Not For Broadcast』。まだ早期アクセス段階ですが、今後の展開が楽しみです。なお日本語は非対応。
by. Ryuki Ishii