『ディビジョン2』はローンチ時点で完成品。PS4『LoveR』は、かわいいだけでなく遊びやすい。『RICO』はサクッと遊べる手軽FPS。今週のゲーミング

 

Now Gamingは毎週日曜日、各ライターがその週にプレイしたゲームについて、ゆるく書きちらすコーナーです。175回目です。

 

エイムの練習にも良し

今週は『RICO』を少しプレイ。 犯罪者のアジトに突入してガンガン撃ちまくる、署に戻ったあとで始末書を書かされてる姿が目に浮かびそうなバディモノFPSです。オン/オフでの2人協力プレイに対応しますが、ソロでもプレイ可能。ゲーム内容としては至ってシンプルで、ドアを蹴破って部屋の中の犯罪者を始末し、クリアしたら別の部屋へと向かってまたドンパチ。証拠品を回収したり爆弾解除を求められることもあり、コトが済んだら増援が来る前にさっさと撤収です。

アジトの構造は自動生成となっており、どの部屋にどのタイプの敵が何人いるのかは毎回出たとこ勝負。ただドアを蹴破った直後は、奇襲を表現しているのか一定時間スローになるため、プレイヤー有利ではあります。その間にヘッドショットで一掃できると気持ち良い。デイリーチャレンジやHorde的なモードもあり、ちょっと撃ちたいなと思った時にサクッと遊べる手軽なFPSだと言えます。
by Taijiro Yamanaka

 

ローンチ時点で完成しているという稀なケース

『ディビジョン2』のフォトモードで遊びつつ、メインストーリーを終えて本番が始まったところです。こうしたライブサービス型のゲームは、ローンチ時に何かしらの物足りなさを感じることが多いのですが、本作は初動時点で長期運営を前提とした土台づくり、エンドゲームを視野にいれたミッションデザインおよびゲーム設計ができているという印象を受けました。少なくとも、PvEに関しては。

発売前には「某保管庫事件」により複雑な感情を抱いたものの、ゲームの内容としては未完成感や誇大広告感が漂ってこない、安心して購入できる製品になっていると思います。このように、ライブサービス型のゲームが初めから完成品としてリリースされるというのは、近年稀に見るケースではないでしょうか。初代『ディビジョン』にて長年の試行錯誤を経てきたことや、同じ「ライブサービス型タイトルの続編」である『Destiny 2』の苦戦ぶりを見届けてきたことが、ようやく実を結んだということなのかもしれません。この先ゲームをやり込んでいく中で、印象がどう変わっていくのか、期待を胸に遊び続けたいと思います。
by Ryuki Ishii

 

コレがやりたかったんだ!!

PS4向けに発売された『LoveR(ラヴアール)』をプレイ。『キミキス』などを手がけた杉山イチロウ氏の最新作です。序盤をプレイした感触でいえば、個人的に求めていたものが詰まったゲームになっています。基本的なシステムは『フォトカノ』と『レコラヴ』と同じです。学園生活中の会話で仲良くなり、写真を撮る。そして親睦を深めていく形です。さまざまな部分で進化していますが、今作はとにかく遊びやすい。『フォトカノ』もかなりやりこんだのですが、ゲーム進行のテンポとロード時間にやきもきしながら遊んだ記憶もあり。『レコラヴ』ではそうした点に手が入れられていましたが、『LoveR』は進行の速さとロード時間の短さが目立ちます。会話失敗してもあまりストレスを感じずロードできるのはめっちゃ大事です。

それと改めて思ったのが、このシリーズはテキストがいいですよね。キャラクターの属性や設定は男性ユーザーのニーズを汲み取りゴリゴリ寄せてきてると思うのですが、キャラの内面は決して記号化されていなくて。性格がしっかりと形成されていて、内面が空洞化していないので会話が楽しい。このへんは『トゥルー・ラブストーリー』から脈々と受け継がれる伝統芸だなあと思い、アドベンチャーゲーム好きとしても感銘を受けながら遊んでいます。
by Minoru Umise