任天堂の生活改善事業 まずは「睡眠と疲労の見える化」

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任天堂は、QOL事業で最初にあつかう主軸の健康テーマとして、「睡眠と疲労の見える化」を発表した。QOLとは「Quality of Life」、個々の人間にある生活の質を指す。任天堂はまず睡眠を可視化することで、人々の生活クオリティ向上を狙う。

今回のテーマは、岩田聡社長が10月30日の第2四半期決算説明会にて発表した。QOL事業の始動は今年1月の説明会ですでに報告されていたが、具体的な内容は今回初めて明らかとなった。睡眠の可視化には「QOLセンサー」と呼ばれるデバイスを使用する。枕元に置いて寝ると、マイクロ波の非接触センサーがユーザーの身体の動きや呼吸、心拍数などを計測する。

1月の説明会にて出た「ノンウェアラブル」のキーワードは、新たなテーマ「Five "Non" Sensing」へと繋がっている。QOLセンサーにおいて、ユーザーはデバイスを身につけるどころか、デバイスを毎晩操作したり初期設定する必要もない。ただ枕元に置いておくだけで睡眠に関するデータが収集され、自動的にクラウドサーバーへ蓄積される。データ分析によってユーザーの睡眠状態と疲労状態が評価され、それにもとづき運動や食事といったQOLを改善するための個別サービスが提供される。

岩田社長が説明会にて「睡眠状態を測定するさまざまな手段はすでに存在しています」と伝えているように、実は同様の「睡眠計測器」はすでに販売されている。睡眠状態を測定し最適なアラーム時間を設定する腕時計型のSleepTrackerや、睡眠もふくめた総合的な健康度を測定するエプソンのPULSENSE。それにOMRONのHSLシリーズは、任天堂のデバイスと同じ据え置き型だ。ただ大きく違うのは、今回発表された「Five "Non" Sensing」だろう。ライバルたちと違い、QOLセンサーは寝る時に腕にデバイスを巻くことも、起動ボタンを押すことすらも強要しない。

「娯楽の再定義」として進められているQOL事業の登場は、ゲーマーたちにとってなにを意味するのだろうか。岩田社長はQOL事業を中心に据えた、プラットフォームの定義拡大にも乗りだしている。具体的にはQOLセンサーで収集した情報の確認、また個別サービスの提供に、スマートデバイスとビデオゲームハードを利用する。QOLセンサーから集めた情報を見つつ、『Wii Fit U』をプレイする様子は容易に想像できるだろう。2015年のQOL事業始動以降、任天堂がQOLデータと連動するゲームソフトにスポットライトを当てる可能性はある。

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