『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』なんと発売2週間で全世界430万本突破。『マリオ』シリーズ過去最高の超ペース

 

任天堂は11月8日、第2四半期決算説明会および経営方針説明会のプレゼンテーション資料を公開した。そのなかで、『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』(以下、マリオワンダー)の売上が全世界で430万本を突破したことが明かされた。

プレゼンテーション資料ではまず売上について触れられており、売上高は昨年の上半期に比べ約21%増の7962億円を計上。Nintendo Switchのハード売上台数も684万台とし、こちらも昨年上半期を約2%上回った。このことについて、任天堂は『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』などのソフトの影響以外にも、今年4月に公開された『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の盛りあがりがあったとしている。

「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」は任天堂の代表取締役フェローである宮本茂氏がプロデューサーを務めるなど、同社が深く制作に関わっている。同映画はNintendo Switchの販売がおこなわれていない地域でも上映され、またDVD、動画配信サービスといった複数媒体によっても展開された。

そして幅広い地域に『スーパーマリオ』の認知が拡大した影響として、任天堂は『マリオワンダー』を含む関連5タイトルの全世界販売数は前年比の1.3倍になったと推計している。

「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」


横スクロールアクション『スーパーマリオブラザーズ』シリーズの約11年振りとなる完全新作タイトル『マリオワンダー』は、10月20日に世界で発売され、発売後2週間で430万本の販売本数を記録した。任天堂によれば、これは集計を始めたWii・ニンテンドーDS以降の『スーパーマリオ』関連タイトルとして過去最高の販売ペースだという。

また任天堂は、『スーパーマリオ』シリーズは長期間売れ続ける傾向があるといい、『マリオワンダー』についても、今年の年末商戦や来年以降もさらに販売本数を伸ばすロングセラーになることを期待しているとした。


さらに2024年2月には『マリオvs.ドンキーコング』が発売予定で、同年3月には『プリンセスピーチ Showtime!』も控えている。任天堂はこれら関連タイトルについても映画をきっかけとした、ポジティブな影響が享受できるのではないかと期待しているようだ。

プレゼンテーション資料ではそのほか、『ピクミン4』や『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』の売上や、各シリーズのIPを活かした展開について説明がなされている。いずれのシリーズも累計販売数は過去のシリーズタイトルを上回っており、任天堂の新規シリーズタイトルの好調ぶりがうかがえる。

特に『ゼルダの伝説』については、本日任天堂公式Xアカウントより実写映画化の企画開発が告知されたばかりだ(関連記事)。任天堂はゲームだけではないコンテンツの展開を通じて、『スーパーマリオ』シリーズだけでなく、任天堂を代表するさまざまなIPの拡大を狙っているのだろう。なおプレゼンテーション資料の詳細が気になる方は、任天堂が公開したPDFをチェックするといいだろう。