注目のリアルライフシム『inZOI』、Steamウィッシュリストランキング1位に急上昇。リリース目前にして、一気に高まる期待

KRAFTONは3月28日、Steamにて『inZOI』の早期アクセス配信を開始予定。リリースが迫る中、本作はSteamのウィッシュリスト数ランキングにて『Hollow Knight: Silksong』などを抜き去り、トップに上り詰めている。

本作は、Unreal Engine 5による精細なグラフィックが特徴のライフシミュレーションゲームだ。「ZOI」と呼ばれるキャラクターを自由に作成し、神の視点となってそのキャラクターの人生に関与していく。なお本作は早期アクセス配信開始時点で、日本語表示にも対応予定。

本作では、街のすべてのキャラクターが自分の自由意志で行動するという。そして人々の間にトレンドやゴシップなどがあり、病気や事故など多彩なイベントも発生。プレイヤーが関与していなくともキャラクター同士が相互に影響を及ぼすそうだ。また家具だけでなく窓や壁なども自由にカスタマイズ可能な、ハウジング要素も用意される。

本作は2023年11月に正式発表。昨年8月にはキャラメイクのみ可能な体験版『inZOI: Character Studio』が期間限定で配信され、カスタマイズの幅広さやリアルさから盛況を博した（関連記事）。3月28日の早期アクセス配信が近づく中では、キャラに約16種類もの死に方が存在することや、パラメータとして「承認欲求」が存在すること、ゲームプレイを交えながらのシステム紹介など、さまざまな情報が明かされてきた（関連記事1・2・3）。

そして本稿執筆時点で本作は、Steam上の発売前のゲームの中で、もっともウィッシュリスト登録者数の多い作品となっているようだ。Steamにおけるウィッシュリストとは、気になるタイトルを登録しておくことで配信開始時やセール時などに通知を受け取れる機能。いわゆる「欲しい物リスト」のように機能するほか、そのゲームにどれだけ注目が集まっているかの指標としての役割もある。

Steamでは発売前のゲームに限定したウィッシュリスト登録者数のランキングが公開されており、未発売のタイトルに対するSteamユーザーの期待値がうかがえるランキングともいえる。そんな同ランキングにて本作『inZOI』は3月22日時点で、『Hollow Knight: Silksong』『Deadlock』『エルデンリング ナイトレイン』に次いで4位に位置していた。一方で早期アクセス配信が迫る中で本作は、このランキングのトップに上り詰めることとなった。

先述のとおり『inZOI』では先日よりさまざまな新情報が公開。また『inZOI: Character Studio』に置き換わる新たな体験版として、キャラメイクに加えて建築も可能な『inZOI: Creative Studio』が3月23日から3月27日8時59分までの期間限定で配信中だ（関連記事）。

そして『inZOI: Creative Studio』については3月20日よりTwitchなど配信プラットフォームにおけるDrops報酬としてアクセスキーが配布されており、各ストリーマーの配信も賑わいを見せていた。そうした施策も功を奏してか、『inZOI: Creative Studio』の最大同時接続プレイヤー数は約1万2000人を記録（SteamDB）。リリース目前にしてゲーム内容の詳細がさまざま披露されたことや、キャラメイク・建築要素の体験版が配信されたことを受けての知名度や期待値の上昇が、ウィッシュリスト登録者数の増加として表れているのだろう。

ちなみに本作ではAI技術もさまざまな要素に活用されており、画像や動画から家具の3Dモデルを生成したり、キャラのエモートやモーションを作成したりすることもできるという。また早期アクセス配信時点では実装されていない要素としては、NVIDIAとの連携で「NVIDIA ACE（Avatar Cloud Engine）」を用いたNPCの成長・人格形成システムも開発中とのこと（関連記事1、関連記事2）。

そうして次世代のライフシミュレーションゲームとして野心的なシステムがさまざま盛り込まれていることからも大きな注目を集めており、今回リリース目前にウィッシュリストランキングのトップを飾った格好だ。早期アクセス配信後の盛り上がりも注目されるところだろう。

『inZOI』は、PC（Steam）向けに3月28日に早期アクセス配信開始予定だ。早期アクセス配信開始時点で日本語表示にも対応予定。また、3月27日8時59分までの期間限定で『inZOI: Creative Studio』が配信中だ。