カルト的人気ホラー『FAITH: The Unholy Trinity』ついに公式日本語“フルボイス”で実装へ。味わい深い8-bit風日本語音声お披露目


パブリッシャーのNew Blood Interactiveは7月2日、高評価レトロ風ホラーゲーム『FAITH: The Unholy Trinity』にて公式日本語を実装予定であると発表した。本作の対応プラットフォームはPC(Steam/itch.io)。

『FAITH: The Unholy Trinity』はピクセルアートが特徴的なホラーゲームだ。3章構成となり、Chapter1の舞台となるのは1980年代のアメリカ・コネチカット州郊外の森にあるマーティン家。かつて失敗した悪魔祓いの決着をつけるべく、主人公の司祭が奮闘する。ちなみに当時の現実の1980年代のアメリカでは、とある事件により悪魔崇拝への恐怖が伝搬していた。本作はそうした歴史的背景に触発されて制作されているという。

ゲームプレイでは、見下ろし視点で神父を操作し、屋外や家の中を探索。周囲はすでに悪魔の領域と化しているため、探索中にもたびたび悪魔たちが姿を現し、神父へと迫ってくる。逃走のほか、十字架を掲げると撃退することも可能。ただし接触するとやられてしまうので油断は出来ない。また十字架は攻撃のほか、探索にも利用可能だ。シリーズをとおして複数のエンディングが用意されており、終盤に選んだ行動によって、エンディングが分岐するシステムが特徴だ。

本作は2022年10月22日に配信開始。約2年の間、公式対応言語は英語のみであったが、今回New Blood Interactiveより本作が公式に日本語対応されることが発表された。発表では完全翻訳、フルボイス化とうたわれており、New Blood Interactiveの公式Xアカウント上では日本語版のゲームプレイ映像も公開されている。キャラクターの台詞を含めたダイアログもすべて日本語に翻訳、本作の特徴的な自動読み上げ機能も日本語に対応するフルボイス仕様となっているようだ。映像を見るに味わい深い仕上がりとなっているのがうかがえる。

なお今回日本語版の翻訳を担当したのはashi_yuri氏。同氏は本作の非公式日本語翻訳Modの制作者であり、同氏の手がけた翻訳が公式日本語翻訳として採用されるようだ。

なお本作は本稿執筆時点でSteamユーザーレビューにて5412件中95%が好評とする「圧倒的に好評」のステータスを獲得している。開発者のAirdorf氏の作品の持ち味でもあるピクセルアート、ロトスコープで表現される不気味なカットシーン、8-bit風に再生される声を含めたサウンドデザイン、そしてユニークな恐怖演出と考察の余地のあるシナリオなどが評価されている。またユーザーレビューでは「MORTIS」とだけ記された印象的なゲームオーバー演出や、「GARY LOVES YOU(ゲイリーはあなたを愛しています)」など特徴的なフレーズがら一種のネットミームのように親しまれている様子。ファンからの人気もうかがえるものになっている。

なお本作は7月19日から21日の間、京都で開催予定の「BitSummit Drift」に出展を予定していることも発表されている。日本語版の実装スケジュールなどは現在も発表されていないものの、同イベントにて新たな情報が発信されるかもしれない。日本語版の続報についてはNew Blood Interactive公式Xアカウントより発表されるとのこと。気になる方はチェックしておくとよいだろう。


『FAITH: The Unholy Trinity』はPC(Steam/itch.io)向けに配信中だ。Steam版は本稿執筆時点ではSteamサマーセールの対象として、7月12日午前2時までは定価1520円の40%オフとなる1020円で購入可能だ(いずれも税込)。