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街オープンワールド『NTE』の新物件「閑野雅邸」が“立地のわりに高すぎる”となぜか生々しい評価受ける。本当に微妙物件なのか?プロの不動産屋に訊いてみた
『NTE: Neverness to Everness』Ver.1.3にて実装された「閑野雅邸」を本職の不動産屋に評価してもらった。

Perfect World Gamesが手がける『NTE: Neverness to Everness』にて、8月19日にVer.1.3が配信され、新たな住宅物件「閑野雅邸」が実装された。この閑野雅邸は、実は“立地が微妙”だとして、実装前から中国のSNSユーザーを中心に話題になっていた物件だ。大通りに面した立地による騒音や、窓の外に広がる高架線とビル群など、これまでの華やかな大都市暮らしから一転して生々しい住環境への問題が指摘され、物件の評価をめぐって一部ユーザー間で議論になっていた。
はたして本当に「微妙な物件」なのか。筆者は実際にこの閑野雅邸で暮らしてみたうえで、不動産業界で働く友人にも話を聞き、その実態を探ってみることにした。

郊外に佇む、庭付き一戸建て「閑野雅邸」とは
閑野雅邸は、ミゲル区のロンバス湖通りに位置する新規住宅物件だ。価格は690万ファンス。Ver.1.2時点では太陽光パネルの設置場所だった土地に建てられている。
もっとも大きな特徴は、庭で栽培がおこなえる新要素だ。種を植えて水やりをすれば、しばらくして収穫でき、育てた野菜はシティスタミナを消費して売却できる。駐車スペースも備えており、これまでの高層マンション系の物件とは方向性が大きく異なる一戸建てだ。

一方、物件の評価をめぐっては、実装後のコミュニティでも意見が分かれている。景色の良さや一軒家ならではの暮らしの魅力を説く声が寄せられる一方で、“立地の悪さ”や価格の高さから、優先度が低めの物件だと評する場合も見られた。ゲーム内の物件で立地の悪さが指摘されるというのは興味深い現象かもしれない。
実際に住んでみると、これがなかなか悪くない

そこで今回は実際に、この閑野雅邸で生活してみることにした。するとたしかに窓の先には高架線と、遠くに立ち並ぶ高層ビル群が見える。夜のビル群はなかなかいい綺麗ではあるが、都会でも田園でもなく、また高架線が走る風景はあまりいいものではない。また玄関を一歩出れば、目の前にはすぐ大通りが走っており、騒がしさもある。
都会でも田舎でもない微妙な立地の本物件。では最寄りの施設までの距離はどうだろうか。試しに、Ver.1.3で新たに実装された自転車である「ノスタルジー号」に乗って最寄りの商店街まで向かってみたところ、わずか1分ほどで到着した。立地の悪さを心配していたが、拍子抜けするほどの近さだ。

それでも実際に暮らしてみると、この立地は「不便」というより「静かに暮らせる」立地だと感じた。これまでの『NTE』の住宅物件は、タワーマンションの一室に代表される、いわば”憧れ”や”夢物語”としての暮らしを描くものが中心だった。対して閑野雅邸は、都会の喧騒を離れた郊外で庭仕事をしながら過ごすという、これまでとは方向性のまったく異なる暮らしを提案してくれる物件だ。それでいてほどよく都会に近いため、不便さはない。

しかし、ここまではあくまで筆者の個人的な感想にすぎない。そこで今回は、実際に不動産業界で働く友人に「この物件、ぶっちゃけどうなの?」と話を聞き、閑野雅邸の物件価値を分析してもらうことにした。
プロに訊く、「閑野雅邸」の本当の価値
結論から言うと、「家の価値としての金額や単価は、さまざまな要因に左右されるため、ピンポイントで示すのは正直難しい。まして、実際の相場が存在しないゲームの仮想世界となればなおさらだ。ただ、「この物件が持つ不動産としての特徴は、非常に面白くて魅力がある」とのことだった。プロが実際に気にするポイントをもとに、この物件を紐解いてもらった。

①価格を決める難しさと”周辺相場”
不動産価格は、単純に建物と土地代だけで決まるわけじゃない。エリアの規模や最寄り駅からの距離、築年数、周辺環境まで、すべてが絡み合って決まるものだからだ。今回の場合、ヘテロシティでの通貨価値や固定資産税、木造か鉄骨かといった評価基準が現実とどう対応しているか分からない以上、ズバリ何万円と断言するのはなかなか難しい。ただ、これまで購入することのできたタワーマンション物件と比べて、どこがマイナスでどこがプラスかを差し引きで見ていくと、この物件の立ち位置や魅力が見えてくる。
②プロから見た「閑野雅邸」の強みと弱み

高層物件と比較した際、この一軒家にはいくつかの不動産的な特徴があるという。まずマイナス評価となりうるのが、立地と環境の面だ。
前述したとおり、周辺の環境が原因で生活に支障が生じる欠陥の一つである「環境的瑕疵」という面では、目の前が大通りということもあり騒音や粉塵などの懸念でマイナス評価になる可能性はある。場合によっては数%〜10%くらいの減価要因にはなり得るという。ここは気にしておくべき点の一つ。また、これまでの都心のタワマンといったように、駅近・高層階のステータス・眺望のよさを基準にすると、たしかにこの郊外にある物件はどうしても見劣りするといえる。資産価値を最大化したい人からすると、優先度は下がるかもしれない。

逆にプラス評価できるのは、土地と庭を持てるという点。現実でも家庭菜園を作ったりといったメリットがあるが、まさに今回の栽培システムは、現状の本作でほかの物件にはない唯一無二のポイントだと考える。さらに現実の物件として見ると、駐車スペースもある。そして売却的な観点で見ると、木造や小規模な造りなら、タワマンほど維持費もかからない点もメリットになるという。効率や資産価値よりも庭いじりやスローライフを求める人にとっては、ぴったりだろう。現実で言うところの、アトリエ付き物件や郊外の古民家といったような、刺さる人にはとことん刺さるタイプの物件なのは間違いない。
結論:この物件はどんな人に向いているのか
比較されるタワマンの一室は、いわば利便性とステータスが詰まった都会の憧れ。それに対してこの閑野雅邸は、駅からの近さや効率をあえて手放してでも、庭で野菜を育てたり一軒家で暮らしたりする、固有のライフスタイルを買う一種のロマン物件だ。690万ファンスが安いか高いかは人によるが、ゲーム内の生活感やスローライフを味わいたい人にとっては、唯一無二の面白い選択肢になる。

立地の是非をめぐって賛否もみられる閑野雅邸だが、実際に住んでみれば見え方は大きく変わる。効率や利便性を重視するならタワーマンションに軍配が上がるだろうし、庭いじりや静かな暮らしに惹かれるなら閑野雅邸はまたとない一軒家だ。ありきたりな答えではあるものの、この街でどんな暮らしを送りたいかは、プレイヤー自身の好み次第。その選択肢が、今回のアップデートで増えたといえるだろう。
『NTE: Neverness to Everness』はPC/PS5/iOS/Android向けに配信中。
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