一期一会キャッチボールゲーム『play a catch ?』がプレイしていて癒されると話題に。人は会話しなくても繋がれる

 

個人ゲーム開発者のすいでん氏とたっけさん氏は4月5日、キャッチボールをするゲーム『play a catch ?』をフリーゲーム投稿サイトunityroomにてリリースした。そこで交わされる、名前も知らないプレイヤーとのやり取りが、なんだか癒されると話題を呼んでいる。


『play a catch ?』は、キャッチボールをおこなうアクションゲームだ。キーボードのA/Dキーで左右に移動。マウスの左クリックでボールをもち、ドラッグとともに左マウスボタンを離すと、ドラッグの勢いに応じてボールを投擲。スライディングやジャンプなどを組み合わせつつ、左クリックでキャッチを試みる、といった流れを繰り返し、キャッチボールをおこなう。

そして本作のキャッチボール相手は、ランダムマッチしたプレイヤー。チャットやボイスでのやり取りなどはなく、7種類のエモートを使うか、ミットやキャラクターの動きでコミュニケーションを図ることとなる。また本作にはクリアや勝敗といった概念もない。そのためのんびりとした1対1のキャッチボールが繰り広げられる。


そんな本作は、1週間でゲームを制作するイベント「Unity 1週間ゲームジャム」にて作成され、4月5日に公開された。その後本作はユーザーからX上で注目を集めたり、ゲームプレイ実況動画などが投稿されたりしたことで話題となった。なお本作は、同イベントにて総合ランキング6位、「楽しさ」「雰囲気」部門でともに3位を獲得するなど、イベント内でも高い評価を獲得している。

数少ないエモートなどを使いつつ、キャッチボールをおこなう。そんな、互いに話し合っていないにも関わらず心を通わせられる点のエモーショナルさなどが好評を得ているかたちだ。手描き風の味のあるアートワークも、ノスタルジックな雰囲気の醸成に一役買っているのかもしれない。ほかにも幼少のころに、実際にキャッチボールをした経験を振り返りつつ本作を遊ぶ反応なども見られる。プレイヤーが思い思いの方法でキャッチボールを楽しみ、そこに癒しやエモーショナルな感情を見出しているようだ。

これまでにも『風ノ旅ビト(Journey)』や『オンライン線香花火』など、見ず知らずの相手と非言語コミュニケーションを試みる作品はさまざま展開されてきた。『play a catch ?』ではキャッチボールという題材で、切なさやほっこりできる一期一会のコミュニケーションがとれる点が注目されたかたちだろう。

play a catch ?』はunityroomにて無料でプレイ可能だ。