デベロッパーのOurshow Gamesは1月29日、無法サッカーシミュレーションゲーム『Illegal Football』を発表した。対応プラットフォームはPC（Steam）で、配信時期は未定。
『Illegal Football』は、“ディストピア”スタイルのサッカーシミュレーションゲームだ。本作の世界におけるサッカー界は、八百長が横行し混沌としている。そんな状況でプレイヤーは、とある国の代表チームを結成し率いてほしいと謎の大金持ちから持ちかけられ、世界選手権に出場してチャンピオンになることを目指すこととなる。
本作ではチャプター形式にて、チーム結成から始まり紆余曲折を経て、世界チャンピオンになるまでを体験することになる模様。世界選手権で優勝するためには優秀な選手や監督を集める必要があるが、この国のスーパースターたちは今や酒やセックスに溺れ、フィールドで戦う能力などないという。それでもプレイヤーは、国中の酒場や温浴施設、寺院、あるいは老人ホームなどを回り、チームを構成する人材を掘り起こさなければならない。
そうして集めた監督や選手たちは、一見戦えそうな人材ではないものの、それぞれ特徴的な能力をもっている。たとえばセカンドトップを務めるLi Yiは、幼少期の経験からボール保持能力が高い。また各選手には、俊敏さや冷静さ、決断力などのステータスが存在する。
監督のMr. Tieにも能力が存在。彼は、もともと有名なサッカー選手だった人物で、引退後に指導者になると、賄賂を駆使してチームに勝利をもたらしていた。結果投獄されることになるが、金を使って試合を操作する彼の能力を買って、代表チームに引き入れることになる。
つまり、本作ではルール無用の試合運びにて勝利をもぎ取ることになる。試合における具体的なゲームプレイの流れは現時点では不明ながら、公開されたスクリーンショットでは、審判の買収が可能であることがうかがえる。相手により多くのレッドカードを出させたり、暴力行為を見逃してもらったり、あるいはゴールすると3点入ったり、ボールが2つになったり。そんなありえないことが、審判にお金をつかませることで実現できてしまうようだ。本作では、お金の力を合理的かつ大胆に使って、試合の流れを変えることが求められるとのこと。
本作の開発元Ourshow Games（傲雪小组）は、中国に拠点を置くスタジオだ。これまでにはカジュアルなモバイルゲームをいくつか手がけているほか、Steamでは学生生活シミュレーションゲーム『High School Odyssey（李雷和韩梅梅）』を昨年正式リリース。同作はユーザーレビューにて、本稿執筆時点で94%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。本作『Illegal Football』は、その成功を受けてふたたびSteamでのリリースに臨む新作となるようだ。
『Illegal Football』は、PC（Steam）向けに開発中。配信時期は未定だ。ちなみに本作のストアページによると、ゲーム内のいくつかのアートアセットの制作には生成AIが使用されているとのこと。Steamでは今年に入ってから、「AI生成コンテンツの開示」が開発者に課せられるようになっている。
