ブラックIT企業生き残りローグライク『dev_hell』発表。プレッシャー強めの職場で解雇されないようがんばって働く

 

デベロッパーのUnhinged Studiosは1月17日、『dev_hell』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2024年リリース予定。


『dev_hell』はローグライク・カードゲームだ。プレイヤーはテクノロジー系のスタートアップ企業CodeNOWの新入社員となり、ソフトウェアデベロッパーとして業務をおこなう。コーヒー飲み放題の小ぎれいなオフィスで、プレッシャーに耐えながらコーディングしていくのだ。

ゲームはカードゲームの形式でおこなわれる。課題とみられるカードに対して、解決策のカードを配置するかたちで進めていくようだ。公開されたトレーラーでは、「Spaghetti Code(スパゲッティーコード)」や「Bandaid Solution(その場しのぎの解決)」といったさまざまなカードが確認できる。なかには「Blame(非難)」といったカードも確認でき、精神的に過酷な業務であることがうかがえる。できあがったコードはコードレビューがおこなわれ、評価されることになるようだ。評価が下がりすぎると解雇されるようである。本作はローグライクと謳われていることから、何度も解雇されつつ繰り返しプレイすることになるのかもしれない。


カードについては、同僚との交流のなかで新たなカードを入手できるという。会話したり頼まれごとをこなしたり、あるいは同僚の秘密を暴いたりすることでカードが手に入る。手に入れたカードにModをインストールすることで、新たなソリューションを作り出すこともできるとのこと。さまざまな課題に対処できるよう、手持ちのカードを強化していくことになるのだろう。

また本作には物語要素も存在。プレイヤーの勤め先となるCodeNOWには、なにか秘密が隠されているという。クライアントの素性は謎に包まれており、コードの一部には不穏さが存在している。マネージャーは質問されることを嫌い、プレイヤーは非現実的な期待に応えるために用途が不明瞭なコードをしていくことになるという。そうしてプレイヤーは、IT企業で働くことの真の代償を知ることになるとのこと。会社で生き残りつつも、やがて秘密を暴くことがゲームの目的となるのかもしれない。


本作を手がけるUnhinged Studiosは2020年に設立されたスタジオだ。ソフトウェア開発者として数十年のキャリアをもつという、 Don Westendorp氏とDel Sharratt氏を中心にゲーム開発をおこなっている。Westendorp氏とSharratt氏は没入型ゲームを作るのが長年の夢だったといい、夢を実現するためスタジオを創設したとのこと。そしてスタジオ初のゲームを作るにあたり、自分たちがよく知っているソフトウェア開発をゲーム化することにしたという。本作の開発には、両氏の実際の体験が活かされているのだろう。

『dev_hell』はPC(Steam)向けに、2024年リリース予定だ。