『FF14』、大規模DDoS攻撃を受け世界的なネットワーク障害が発生。そのまま最新DLCに向けたメンテ作業に突入

 

スクウェア・エニックスは5月6日23時30分、『ファイナルファンタジーXIV(以下、FF14)においてDDoS攻撃によるネットワーク障害が発生していると発表した。影響を受けているデータセンターは日本/北米/欧州/オセアニア。『FF14』の物理データセンターが設置されている全地域を対象としているようだ。

『FF14』公式ニュースによると、5月6日22時頃より、全地域のデータセンターでネットワーク障害が発生していることを確認していたとのこと。23時30分の発表で事象の原因がDDoS攻撃によるものであることを確認したと公開した。これを受けて、5月6日22時頃から『FF14』をプレイしているユーザーを対象に、サーバーとの接続が繋がりにくい状態が発生していた。

DDoS攻撃はいわゆるサイバー攻撃の一種。広義には悪意のある第三者が攻撃対象のデータセンターに大量のパケットを送信し、故意的にサーバーの停止や利用者がアクセスしづらい状況を引き起こすことを目的とした攻撃のことを指す。それによりワールドから切断されるなど、データ送受信がしづらい、いわゆるラグのような状況が発生する。今回の『FF14』へのDDoS攻撃に関しては、具体的な攻撃手法は確認中とのこと。現在も攻撃そのものは続けられているとみられ、復旧の見通しは発表されていない。

今回の攻撃以外にも、『FF14』では度々DDoS攻撃を受けていることが原因とされるネットワーク障害が発生していることが発表されていた。攻撃対象は一部のデータセンターであることが多く、今回のケースのように全地域を対象にDDoS攻撃を受けていることが発表されるのは稀なケースのようだ。攻撃の意図や攻撃者については不明なものの、『FF14』がいままで受けた中でもかなり大規模な攻撃であるといえるだろう。

なお本日5月7日10時から19時まで、全ワールドのメンテナンスが予定されている。最新DLC「黄金のレガシー」リリースに向けた拡張準備として、欧州データセンター内に新たな論理データセンター「Shadow」を新設するための準備を目的とした作業と発表されている。ちなみに同メンテナンスの予定自体は5月2日にすでに発表されたものであり、今回のDDoS攻撃を受けての対応ではない。

新たな論理データセンターの新設や大型拡張ディスク「黄金のレガシー」の7月2日のリリースを控えている中で発表された今回のDDoS攻撃。攻撃への対策も実施しているとのことで、今回のメンテナンスを受けて復旧の見通しが立つのかどうか、続報を待ちたいところだ。