『崩壊:スターレイル』「虚構叙事」実装で一部不遇キャラがまさかの躍進。クルクルー、ついに“強さで”脚光浴びる

 

HoYoverseは1月8日、『崩壊:スターレイル』にて新コンテンツ「虚構叙事」を実装した。新たなエンドコンテンツとなる。その「虚構叙事」の実装によって、一部の不遇キャラが躍進しているようだ。


『崩壊:スターレイル』は、運営型RPGだ。物語やクエストを介して開拓者らがさまざまな冒険を繰り広げていく。本作の要は、ターンベースの戦闘だ。プレイヤーは4人パーティーを組み敵とバトル。キャラごとに属性や特性が存在。また敵にも複数弱点が揃えられており、戦術的なバトルが展開される。高難度バトルコンテンツを攻略するパーティービルドを整えることもまた、本作の楽しみのひとつである。

本作においてはすでに「忘却の庭」や「模擬宇宙」といったエンドコンテンツが存在。前者は強力な敵に立ち向かうコンテンツ、後者はローグライク要素のあるコンテンツだ。そうしたバトルでは攻めだけではなく守りについて勘案する必要もあった。一方新コンテンツ「虚構叙事」は、一定のターン数で、いかに多くの敵を倒せるかを競うもの。これまでのエンドコンテンツとは毛色が異なる。それゆえに、「虚構叙事」では一部不遇とされていたキャラが脚光を浴びている。

特に強いとされているのは、姫子とヘルタだ。姫子とヘルタは共に知恵キャラ。追加攻撃や全体攻撃に強みをもつ。一方で知恵キャラは不遇な立ち位置にいた。というのも、他キャラが強力なのだ。そもそも鏡流や丹恒・飲月、あるいは刃といった壊滅キャラが単体にも複数にも強火力を出せるということでエンドコンテンツで定番化。そもそも火力がない知恵キャラは役割をもてずにいた。

 


しかし「虚構叙事」は、前述したように多くの敵を倒すコンテンツ。ザコ敵が多く出現し、かつ戦闘バフなどの効果もあり、「手数が多い」「全体攻撃できる」といったキャラが活躍しやすい。追加攻撃や全体攻撃の火力が底上げされ、姫子やヘルタといったキャラが躍動しているのだ。キーワード「虚構叙事 攻略」で検索エンジンにて検索してみると、どの攻略サイトでも姫子やヘルタが強いと認定されている。ほか、先月実装された“ベルばらニキ”ことアルジェンティも役立つとされている。

今回実装されたステージ遊辞漫談では炎や氷、物理弱点が多いことでこれらのキャラが強いというのもあるが、これまでの姫子やヘルタの活躍を知っているプレイヤーとすれば、その強さに驚くことだろう。そのほか、景元やセーバルといった知恵属性勢が評価されている。実際筆者も姫子およびヘルタを使ったが、びっくりするぐらい強く、あっという間に遊辞漫談の一部ステージを6000超えを記録できた。

 


知恵キャラは、ストーリー上の設定は魅力的にもかかわらず、バトル面では活躍できないといった不遇を抱えていた。姫子は星穹列車のリーダー的存在。景元は仙舟「羅浮」の雲騎軍を率いる将軍。ストーリーでは貫禄を見せる。ただバトル面では一部「混沌の記憶」では活躍するシーンはあったものの、壊滅勢からは遅れを取っており、ストーリーでの活躍と戦力シーンでの乖離が見られていた。新コンテンツによって彼らに威厳が出たことだろう。またクルクルー(関連記事)でおなじみのヘルタが、ネットミームではなく強さで脚光を浴びる記念すべき一幕である。


とはいえ、あくまで知恵キャラがここまで目立って活躍できるのは「虚構叙事」に限られる。ゲーム全体では依然として他壊滅キャラや、あるいは調和勢が優勢。しかしながら、新キャラが続々と実装される中、古いキャラにも光が当たるコンテンツが生まれるのは、幅広い楽しみが生まれるという点で、有意義である。「虚構叙事」第一弾ステージ遊辞漫談は2月19日まで実装されているので、姫子やヘルタを活躍させたいプレイヤーは同期間までに遊んでおこう。

『崩壊:スターレイル』は、PS5/PC/モバイル向けに配信中だ。