『アーマード・コア6』の「“雑魚敵MT”が設定に沿った戦術を取っている」との気づきに注目集まる。慎重な地元企業、大胆オラオラ宇宙軍

 

ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON(アーマード・コア6)』にて、「敵勢力による挙動の違い」に注目が寄せられている。本作では、さまざまな性質と目的をもった勢力が登場。普段あまり意識せず撃破してしまう敵などにも、勢力によって行動の傾向に違いがあると話題になっている。


『アーマード・コア6』は、メカカスタマイズアクションゲーム『アーマード・コア』シリーズの最新作だ。本作の舞台は、辺境の開発惑星ルビコン。本作においてプレイヤーは、ハンドラー・ウォルターなる人物に導かれ独立傭兵となった強化人間「621」として戦闘メカ「アーマード・コア(AC)」に乗り、エネルギー資源コーラルを巡る戦いに身を投じていくことになる。

本作には、コーラル資源争奪戦をひとつの軸に、さまざまな思惑をもった勢力が登場する。まず大きな勢力としては、コーラルを狙うルビコン星外企業アーキバスとベイラムがいる。グループ傘下に複数企業を擁する両社は、コーラルを求めて鎬を削っている状況だ。


そして別の大規模勢力としては、ルビコンを守ろうとする現地組織である「ルビコン解放戦線(RLF)」およびBAWSといった現地企業が存在。大規模ではあるものの、ルビコン現地勢力としてその戦力などは比較的小規模となる。また、RaDといった比較的小規模ながら毛色の違う勢力も存在する。

そしてコーラルを守るという目的はありつつ、ほかの勢力と対立しあっている宇宙政府による軍、「惑星封鎖機構(PCA)」が存在し、絶大な軍事力でルビコンの軍事力をコントロールしている。ルビコンには、そうして大きく分けて「星外勢力」「ルビコン現地勢力」そして「政府軍」の3勢力がおり、それぞれが特徴ある戦略やMT(マッスルトレーサー)に代表される兵器で争いあっているわけだ。


そうした勢力ごとの戦いの方針が、実際に敵キャラの振る舞いに反映されているとして話題となっている。Redditの下記スレッドでは、「みんな気づいているかわからないが、BAWSのMTは戦闘中に時折障害物に隠れる」とコメントしている。前述の通り、ルビコン現地勢力であるBAWSらは、物量的には比較的心もとない勢力。各勢力の中でも少数による慎重な戦いが求められるであろうBAWSのMTは、そうした背景を反映するかのように障害物を使う防御重視の戦術を取るというのだ。


一方で、戦力に余裕のある宇宙政府軍たるPCAは、物量を活かした積極的な戦術でかかってくるという。たしかに、プレイヤー目線でもそうした印象を感じることだろう。PCAの擁する高性能機体はしばしばボス戦としてプレイヤーを苦しめるほか、ミニボス級やありふれたランクのMTたちでも、かなりアグレッシブにプレイヤーを叩き潰すべく肉薄してくる傾向があるだろう。


各勢力のMTといえば、基本的にはいわゆる“ザコ敵”の区分。時折プレイヤーを苦しめる強力なMTも登場するものの、大半は道中の障害となる程度の戦力であり、普段は意識せず撃破しがち。にも関わらず、そうしたMT以外たちは懸命に「それぞれの勢力らしい戦術」を取ってくるわけだ。前述のRedditスレッドでは、そうしたディティールの作り込みに関心する声なども散見される。

また、本作では敵ACなども、機体構成によって肉薄戦術を取ってきたり、距離を取りアウトレンジから高機動で翻弄してきたり、多彩な戦術を見せる。そうした戦闘AIの設計面に思いを馳せてみると、本作の細部へのこだわりが感じられるだろう。

ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON(アーマード・コア6)』はPC(Steam)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売中。