写真構図再現アドベンチャー『The Star Named EOS』正式発表。鮮やかな手描きパノラマアートの世界で、写真家親子の物語を辿る

 

弊社アクティブゲーミングメディアのパブリッシングブランドPLAYISMは8月20日、『The Star Named EOS』を正式発表した。本作はPC(Steam)向けに2024年リリース予定。今回の発表にあわせて、新しいトレイラーも公開されている。なお本情報は「PLAYISM Game Show 2023.8.20」内で発表されたものだ。

『The Star Named EOS』は写真家である母親の残した手紙と写真を手がかりに、その足跡を辿るストーリーテリング・パズルアドベンチャーゲームだ。本作の主人公は、母と同じく写真家の青年「Dei(デイ)」。ストーリーは、自室で眠る主人公が美しい風景とともに、母の面影を夢に見る一場面から始まる。プレイヤーは夢から目覚めたDeiとなり、自らの幼少期、母が旅すがらに送ってきた手紙を手に取る。そこに同封された写真を手がかりとして、かつて自身の才能を見初めてくれた母親の行方、在りし日の思い出を辿っていくこととなる。

 


本作のゲームプレイは、写真家である主人公の「撮影」をカギとして進行していく。各チャプター内で主人公は、母親がのこした写真の「構図再現」を試みる。手描きにより作成されたという360度のパノラマ視点内には、主人公の思い出の品々のほか、構図再現の材料となるアイテムが散りばめられている。プレイヤーはその空間内から、ポイント&クリック方式でキーアイテムを捜索。時には施錠されたケース内に保管されたアイテムもあり、これを解除するためのパズル要素が随所に盛り込まれている。


また、本作のストーリーテリングも、前述の捜索過程で密接に絡み合ってくる。ゲーム序盤では、主人公と母親の現在の関係性、あるいは二人の過去について深くは語られないのだ。それを補間していく仕組みとして、ゲーム内で調べることができるオブジェクト一つ一つに、主人公の思い出や母親への憧憬の一部が見え隠れする。鮮やかなグラフィックと心地いい音楽の中で、秘められた親子関係(ストーリー)の謎を解き明かしていくのも、本作の魅力の一つとなるだろう。

本作を手がけるのはSilver Lining Studio。株式会社アカツキの子会社であるAkatsuki台湾にて立ち上げられた、インディーゲームスタジオだ。同スタジオは、2021年にリリースされた画家を題材とした謎解き型ゲーム『Behind the Frame 〜とっておきの景色を〜』の開発を手がけている。同作は本稿執筆時点のSteamユーザーレビューで3737件中95%の好評により「圧倒的に好評」のステータスを獲得。短編ゲームとしてのストーリー体験の質が高い評価を獲得している。そんなSilver Lining Studioが手がける最新作『The Star Named EOS』では、どのようなストーリーが展開されていくのか是非とも注目したい。

『The Star Named EOS』はPC(Steam)向けに2024年リリース予定だ。なお本作は、アメリカ・シアトルで9月1日から4日の間に開催予定のイベント「PAX West」にも出展予定。PLAYISMブースにてプレイアブルデモの公開が予定されている。