和風デッキ構築型ローグライク『将軍 対決』6月27日に早期アクセス配信へ。コンボとターン管理で敵軍を斬り伏せる戦略バトル

 

パブリッシャーのGoblinz Publishingは6月7日、『将軍 対決』の早期アクセス配信を6月27日に開始すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、日本語表示にも対応予定。また、冒頭部分を遊ぶことができる無料体験版『将軍 対決:序章』はすでにSteamにて配信されている。

『将軍 対決』はターン制のバトルで戦う、デッキ構築型ローグライクゲーム。プレイヤーはピクセルアートで描かれた和風の世界で、将軍の軍勢に戦いを挑む。バトルは横一列のフィールドでおこなわれる。プレイヤーが何らかの行動をおこなうたびに敵も行動するため、先の行動を予測することが重要だ。体力の回復手段は限られているので、なるべく攻撃を受けないようにする必要がある。敵の行動は予告されるため、ときに後退や待機などして間合いを調整、攻撃を避けながら敵を全滅させ、先に進んでいく。


プレイヤーが攻撃する際は、行動タイルと呼ばれるアクションを実行する。行動タイルにはさまざまな種類が用意。体験版では目の前の敵を攻撃する剣や遠くの敵を攻撃する射撃のほか、移動しながら攻撃する突撃や、敵と位置を交換する煙玉などが確認できた。ダメージを与えるだけではないものも多いので、組み合わせが重要になってくるだろう。行動タイルは画面下部にまとめて表示されるが、直接実行することはできない。まず攻撃編成にセットする必要があり、セット時にもターンを消費する。さらに編成にセットしたタイルの実行にもターンを消費するので、ターン管理も重要となりそうだ。

ほか、タイルにはクールダウン時間が設定されており、基本的に連続で同じ攻撃を繰り返すのは難しい仕様だ。一方、攻撃編成には複数のタイルをセットすることができ、それらはまとめて実行することができる。また道中では使い捨てのアイテムが手に入ることもあり、それらの使用にターンは消費しない。体験版をプレイした範囲では、体力を回復するものや、盾を張って攻撃を無効化するもの、敵を毒にして持続ダメージを与えるものなどが確認できた。そうした消耗品の使い場所も思案のしどころになりそうだ。


デッキ構築型ローグライクゲームと謳われている本作では、行動タイルの入手は基本的にランダム。道中のショップでは、行動タイルや最大体力を上げるスキルなどが販売されていることがある。また、好きな行動タイルのダメージやクールダウン時間を強化して性能を上げることも可能。限られたリソースのなかからデッキを強化していき、あらゆる状況に対応できる戦闘スタイルを築き上げるのだ。さらに冒険中に手に入れたポイントで、新種の行動タイルを恒久的にアンロックするなどの引継ぎ要素も存在。やられてもやり直すたびに少しずつゲームを有利にしていくことができそうだ。体験版では固定だが、早期アクセス配信時にはプレイヤーキャラクターも複数用意されるようだ。体験版で使用できたのは流浪セシ者というキャラクターで、目の前の敵と位置を交換できるという特殊能力をもっていた。それぞれユニークな特殊能力があるようなので、キャラごとに違ったプレイが楽しめるだろう。



Steamストアページによると、本作の早期アクセス期間は約1年間の予定。早期アクセス配信開始時点では、3人のプレイヤーキャラクターと6つの島、24の行動タイル、11種類の敵と8体のボスが存在しているとのこと。正式リリース二向けてはプレイヤーキャラクターや行動タイル、敵の種類やステージなどコンテンツ量の追加が計画されているほか、クエストの追加や別のゲームモード導入なども予定にあるという。

本作を手がけるのは個人開発者のRoboatino氏。アートや音楽を除き、ひとりで本作を制作しているようだ。また同氏のこれまでの作品はitch.ioでいくつか公開されている。一方本作はRoboatino氏がSteam向けに初リリースする作品となる。奥深い戦略性を楽しめそうな和風ローグライクゲームに期待したい。

『将軍 対決』は、PC(Steam)にて6月27日に早期アクセス配信開始予定。冒頭部分を遊ぶことができる無料体験版『将軍 対決:序章』は配信中だ。