『Dead by Daylight』8年目のロードマップ公開。キャンプ防止システム、切断した生存者の“代理”ボットなど、ゲーム体験向上目指す

 

Behaviour Interactiveは5月20日、『Dead by Daylight』の7周年を記念する配信をおこなった。配信の中では、8年目のロードマップについても発表。今年は生存者のみが追加されるチャプターがあることのほか、キャンプ防止対策、プレイヤーが切断・退出した生存者用のボットといった、新たなシステムの実装に向けて取り組んでいることが明らかとなった。


まずはロードマップの概要について触れていきたい。配信では新たな殺人鬼を含む、4つのチャプターを予定していることを紹介。新チャプター「通信終了」にて実装が発表された、殺人鬼シンギュラリティを筆頭に、8年目も変わらず新しい風をもたらすアップデートが予定されている。ほかには学術書が追加されるチャプターも全部で4つ存在。世界観を広げる新たなキャラクターと、既存のキャラクターを掘り下げるストーリーが、コンスタントに実装されていくものと思われる。

注目したいのはそれらのチャプターとは別に、新しい生存者だけが実装されるチャプターが2つ存在することだろう。また、今回の7周年記念配信に先んじて、本作にはニコラス・ケイジ氏の参戦が告知されている(関連記事)。ニコラス・ケイジ氏は生存者での参戦が確定しており、どちらかのチャプターで彼が実装されるという可能性もあるだろう。

そして詳細は伏せられているものの、今年控えている2つの新チャプターでは、他社IPとそれぞれコラボレーションした殺人鬼が登場予定。多種多様なホラー作品とコラボレーションし続ける本作が、次はどんなキャラクターを霧の森へと誘ってくれるのか、今後の情報にも期待したい。

また、7年という歴史を積み重ねてきた本作が、今後おこなっていく取り込みについて、「イベントの進化」「信頼とセキュリティ」「ゲームプレイのバランス調整」「QOL(クオリティ・オブ・ライフ)」という4つの項目で解説された。それぞれの内容について、順を追って紹介していきたい。


イベントの進化

この項目はイベントを通じて、ユーザーがより楽しい体験を得られること、そして新たな報酬を獲得できることを目的とした取り組みだ。具体的には、規模の差はあれど、これまで以上にさまざまなイベントを開催。その頻度を増やしていくのだという。ロードマップには、少なくとも5つのゲーム内イベントがあることが明記されており、「灼熱のサマーバーベキュー」といった、ユーザー人気の高いイベントの復刻も予定されている。


そしてなにより7周年という節目を記念して、ユーザーに楽しんでもらえるような1か月の流れをつくっていくとのことだ。ゲーム内イベントはもちろんのこと、それ以外にもユーザーが楽しめるような取り組みが企画されているようだ。


信頼とセキュリティ

こちらの項目について開発元は、2023年から2024年にかけて、優先順位を上げて活動していきたいとしている。セキュリティについては、おもに脆弱性を特定するプログラムをゲーム内に実施し、セキュリティ上の脆弱性をすみやかに特定できるようにしていくとのこと。ハッキング対策などの取り組みも強化していく姿勢をみせている。

信頼という部分については、ユーザーとどれだけコミュニケーションをとれるかにかかっていると説明されている。今後は開発に焦点を当てたライブ配信を予定しているとのことだ。また、これから先のアップデートについては、ユーザーに紹介できるように活動していくとのこと。


ゲームプレイのバランス調整

バランス調整については、前述した信頼という項目にも繋がっている部分であり、毎年重視していることを強調。そのうえで、具体的な3つの取り組みについて紹介された。ひとつめはパークのメタに関する調整だ。今後もパークのアップデートを継続的におこなっていくことで、ユーザーに満足してもらえるゲームづくりを目指すとしている。つづいては、マップのバランス調整だ。こちらもすでに取り組まれている内容ではあるものの、各種オブジェクトが適切な配置にできるよう、引き続き調整をおこなっていくと説明された。

最後はキャンプの防止対策だ。まずキャンプについては、フックに釣られている生存者がいる状態で、その近くに殺人鬼がいる、さらには周囲に生存者が大勢いる場面であると説明。その状態で大きなアクションが起きていないのは、あまり好ましくない状況であるとした。ユーザーならば一度は経験したことのある場面だろう。

開発としては、特に悪質なキャンプ行為を防げるシステムの導入を目指しているとのことだ。調整は全ユーザーがメリットを感じられるものにしていきたいとしている。今回告知された調整の中でも、ユーザーの期待が寄せられるシステムになることが予想される。


QOL(クオリティ・オブ・ライフ)

この項目は、細やかなプレイフィールの向上を目指すといったものだ。まず、ロードアウトの検索バーの実装が予定されているようだ。検索バーにワードを入力することで、従来よりも簡単にインベントリからパークやスキンの選択ができるようになる。ほかにもロードマップには、プレイヤーカードの実装といった、ユーザーには嬉しい機能の追加も記載されている。

さらに、生存者が切断・退出をした際に、AIボットがスポーンしてくれるという嬉しい機能についても実装が計画されているようだ。実際にボットがどの程度、生存者としてプレイヤーの助けとなってくれるかはまだ不明だ。しかし人数が足りないままの状態よりは、儀式を優位に運ぶ手助けとなってくれるに違いない。


今年で7周年を迎えた『Dead by Daylight』。アニバーサリーイベントや、さらなるアップデートも数多く控えており、さらなる躍進が期待される。今後の続報に期待したい。