オープンワールド・カリブ諸島サバイバル『Survival: Fountain of Youth』早期アクセス配信好調スタート。シビアさ生々しい無人島生活

 

パブリッシャーのTwin Sails Interactive/CE-Asiaは4月19日、Odinsoftが手がける『Survival: Fountain of Youth』を早期アクセス配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。細やかなサバイバル表現などが一定の評価を受け、好調なスタートを切っている。

『Survival: Fountain of Youth』はシングルプレイ向けのオープンワールド・サバイバルゲームだ。舞台は16世紀、主人公はかつて実在した探検家フアン・ポンセ・デ・レオン(Juan Ponce de Leon)率いる探検隊のメンバーだ。若返りの泉を探し求めるなかで探検隊の船は遭難し、主人公は無人島に漂着してしまう。プレイヤーは諸島を探索して遭難したほかの乗組員を捜索。古代文明の秘密を暴きだし、探検隊本来の目的である若返りの泉を探し出すことになる。

無人島では、資源の収集や狩猟・釣りなどを通して生き抜く必要がある。クラフト要素も存在し、木や石でできた原始的な道具からマスケット銃にいたるまで、さまざまな道具・武器を作成可能。ただし資源の採集やクラフトなどあらゆる行動で時間は経過する。時間の経過や行動に応じて空腹・喉の渇き・疲労の蓄積などが生じるため、無駄な行動は命取りだ。


火起こしが成功するかどうかは確率制となっており、原始的な道具しかなくスキルの低い序盤では焚き火を用意するのもひと苦労となる。そのほか、怪我や病気といったプレイヤーキャラの健康にかかわる要素も存在する。また自然のなかでの生活では危険な生物はもちろん、天候が体調に及ぼす影響にも注意しなければならない。

なお本作では原始的なイカダから本格的な船舶にいたるまで、さまざまな船を作り島々を探索することもできる。ただ航海に繰り出す場合は、十分な食料、水、船の修理道具などを備えていく必要もあるだろう。また海にも危険な捕食者は存在するため注意を怠ってはならない。シビアなサバイバル要素が多くある一方で、ゲーム開始時には難易度を選択可能。EASYまたはVERY EASYでのんびりと遊ぶことも可能だ。


Steamにて早期アクセス配信開始後、本作のピーク時の同時接続プレイヤー数は連日約1000人を記録(SteamDB)。Steamユーザーレビューでは本稿執筆時点で126件のレビューを集め、うち80%が好評とする「非常に好評」ステータスとなっている。新規タイトルとしてはかなりの人気と評価を獲得している。ユーザーレビューでは、あらゆる行動でゲーム内時間が経過する、火起こしが難しい、悪天候が体調に影響するといった細やかなサバイバル表現などが評価を受けている。

一方で本作には課題点もいくつか指摘されている。資源の復活までの時間の長さや、道具・武器の耐久値など、シビアな要素の多さゆえにゲームのテンポやバランスのさらなる調整が望まれている。また素材の収集時などにアニメーションが用意されておらず、UI上の数字の変化のみで表現されている点を味気ないとする見方もある。正式リリースに向けてブラッシュアップが期待されるだろう。


本作の早期アクセス配信期間は、約12か月を予定しているとのこと。フィードバックを受けながら内容を磨き上げていくそうだ。早期アクセス配信開始直後の現時点で、基本的なゲームプレイ要素はすべて備わっているとのこと。また多数の危険な生物や動的な天候システムのほか、数十種類のクラフト可能なアイテムが用意。航海も可能で探索可能な2つの広いエリアが存在するそうだ。正式リリース時には新たなバイオームのほか、3つの追加エリアなどが実装予定。若返りの泉を巡るストーリーも完結するという。なお正式リリース時には値上げも予定されているとのことだ。

『Survival: Fountain of Youth』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中。リリース記念セールとして4月27日まで、定価2576円の10%オフとなる2318円で販売されている。なお開発者は公式Discordサーバー上で、本作に日本語を含む複数の言語を実装予定であると伝えている。