RTA in Japan Winter 2022のスケジュール発表。『バーガーバーガー』に始まり『スーパードンキーコング』3部作リレーで終わる師走のスピードラン

 

一般社団法人RTA in Japanは11月13日、RTA in Japan Winter 2022のスケジュールを発表した。

RTA in Japanは、ゲームクリアなどにかかる実時間の短さを競うRTAのお祭りだ。2016年より開催されており、2018年以降は毎年夏と冬に開かれている。今回は12月26日から31日までの6日間開催され、80のRTAが実施されるようだ。

イベントは、聖夜の明けた12月26日正午より開始。一発目は『バーガーバーガー』Hard Any%。同作は1997年にプレイステーション向けに発売されたハンバーガー屋の経営シミュレーションゲームであり、RTA走者は多くないものの、豊富な食材の組み合わせや、わりと現実に忠実に下される味への評価が人気のタイトルだ。

27日には『星のカービィ Wii』100%や第2回『クッキークリッカー』100万枚RTAトーナメントがおこなわれる。『星のカービィ Wii』100%では、つい先日、11月12日に新記録を達成したばかりのShiro氏が走る。『クッキークリッカー』100万枚は本イベント唯一のトーナメント方式。クッキーを100万枚焼き上げる時間を競う。なお世界記録は7分を切っており、今回のイベントでどこまで記録に迫るか、あるいは塗り替えるのか、注目される。

28日には『Pogostuck: Rage With Your Friends』All mapsや『A Dance of Fire and Ice』100%‐Any%がおこなわれる。『Pogostuck』は日本語でいうところのホッピングで山を登るアクションゲーム。ポップな見た目に反して尋常ならざる難易度であることから、Steamストアページでは、本来ホラーゲームに付けられる「精神的恐怖」というタグが流用されている。全部で3つのマップがあり、最終タイムはそれらのゲーム内時間の合計となる。『A Dance of Fire and Ice』はスペースキーだけでプレイされるリズムゲーム。譜面が単線で表現されており、その周りを二つの丸が等速で動き、丸と線が重なったタイミングでスペースキーを押す。線の傾く角度に拍が対応しているわけだ。「Strict」以上のタイミング評価で全ワールドをクリアするタイムを競う。


29日には『不思議のダンジョン 風来のシレン外伝 女剣士アスカ見参! for Windows』裏白蛇TAのRaceや『The Convenience Store | 夜勤事件』Any%(No Night Skip)などがおこなわれる。『女剣士アスカ見参!』は4人での並走であり、4時間を超える長丁場が見込まれている。高難度ステージである裏白蛇島クリアのタイムを競う。店を経営するNPCを一か八か殺して攻撃力の上昇を狙う「店主焼き」バグが有名だ。なお失敗した場合はゲームがクラッシュする。『The Convenience Store』はコンビニでの夜勤を舞台にしたインディー制作のホラーゲーム。いわゆるウォーキングシミュレーター的な独特の操作感もあり、RTAとしてどのようなプレイになるか楽しみである。


30日には『ピクミン3 デラックス』All Fruitsや『Inscryption』Any% (Unrestricted)がおこなわれる。『ピクミン3 デラックス』では果実を集めることが目標であり、またそれらを消費して生き延びるが、この果実を66種類全て集め、ラスボスを倒すまでの時間を競う。『Inscryption』はデッキ構築型のローグライトカードゲーム。カテゴリがUnrestrictedであり、不具合の利用も許されるようだ。特徴的なゲーム体験のできる同作だが、スピードだけを意識してプレイした場合どのような展開を見せるのか気になるところ。


最終日となる31日、『スーパードンキーコング』シリーズのトリロジーリレー(All Stages, Any%, Any%)で幕を閉じる。スーパーファミコンで発売された3部作をリレー形式でプレイしていきその合計タイムを算出する。やりこみ要素が多く、3作あわせて306%というカテゴリも存在する同シリーズのリレーだが、今回はAll StagesとAny%でのタイムアタックに挑む。


公式がHoraroで作成したタイムテーブルによると、そのほか多くのタイトルが登場予定。師走の寒い時期に繰り広げられる熱いスピードラン。みんなで楽しみたい。



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