Nintendo Switch向けリズムゲーム『Arcaea』日本と欧州にて一時的に配信停止。レーティングの調整などが原因

 

デベロッパーのlowiroは7月26日、Nintendo Switch向けリズムゲーム『Arcaea』について、日本と欧州にて一時的に配信停止となっていることを明らかにした。レーティングの調整などが理由とのこと。


『Arcaea』は、スマートフォン版が先行して配信されている人気リズムゲーム。Nintendo Switch版は2021年5月にリリースされた。90人超のアーティストによる楽曲を150曲以上収録し、タッチ操作に加えて、Joy-Conでの操作モードも収録。画面奥から手前に伸びるレーン上を流れてくるフロアノートや、レーンの上部を流れるアークノートなどを組み合わせた立体的な譜面が特徴だ。また、美麗なイラストと共に描かれる物語も魅力の作品である。

Nintendo Switch版はニンテンドーeショップにてダウンロード販売されていたが、現在はストアページが削除された状態にある。開発元lowiroによると、「年齢レーティング規定上の調整と、それに伴う予期せぬ遅延」が原因とのこと。また、影響を受けているのは日本と欧州だけであることも明らかにしている。


開発元lowiroの説明から察するに、ゲーム内での表現とレーティングに齟齬があり、何らかの調整をおこなっているものとみられる。ちなみに、配信停止前のレーティングは、日本ではIARC:3+、欧州ではPEGI:3と、事実上の全年齢対象となっていた。一方で、現在も配信中の米国ではESRB:T(13才以上対象)となっており、対象年齢にかなり開きがある。

具体的にどういった点が問題となっているのかについて、lowiroは明らかにしていない。ただファンのあいだでは、本作のストーリーモードでの一部描写が原因ではないかとの見方があるようだ。ここでは詳細は伏せるが、上述した米国のレーティングには、流血および暴力表現が含まれるとの注意表記がある。全年齢対象での配信は難しいことがうかがえる。


『Arcaea』のNintendo Switch版公式サイトを確認すると、レーティング表記としてIARC:12+(12才以上対象)のマークが現在掲載されている。どうやらlowiroは、ゲーム内表現に合わせたレーティングを取得し直し、配信再開させる考えのようだ。米国での対象年齢に近いことから、ゲーム内の表現の修正などはおこなわれないものと考えられる。lowiroは、配信停止はあくまで一時的な状況であり、復旧次第お知らせするとしている。



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