お下品アクション『Hell Pie』がSteamで好評スタート。モザイクまみれの問題児、褒められる


デベロッパーSluggerflyおよびパブリッシャーのHeadupは7月22日、『Hell Pie』をリリースした。「下品ユーモア満載」のゲームとして注目を浴びていた本作は、Steamにて高いユーザー評価を得てスタートを切ったようだ。なお、本作は日本語表示にも対応している。


『Hell Pie』はストアページ表記によると「悪趣味の極みを尽くした卑猥な3Dアクションゲーム」だという。主人公となるのは悪趣味な悪魔ネイト。サタンのバースデーパイの材料を集めるために、時間内にマズい材料を集めるという任務を請け負う。ペットである天使ナゲットとともに、不快なキャラと汚い光景を目の当たりにしていくのだ。ネイトはナゲットを生きた道具として扱い、グラップリングフックにしたり、敵に容赦なく叩きつけたりしながらマズい材料への道を切り開いていく。

そして本作の最大の特徴は、たっぷり盛り込まれた下品かつキツめのユーモアだ。天使のナゲットのインパクトあるビジュアルに始まり、汚物・血肉・冒涜的表現などが数多く登場。Steamストアページでも「このゲームは暴力、流血、ドラッグ、ヌード、性表現と暴言が含まれます」との表記が確認できる。また、事前に公開された「SFW(オフィスで見ても安心)バージョン」の本作トレイラーでは、グロ・下品要素を徹底的にモザイク自主規制。結果として、何が起こっているのかさっぱり頭に入ってこない仕上がりとなり笑いを誘った(関連記事)。

しかし、そんな“問題児”らしい行動で注目を浴びた『Hell Pie』は、7月22日のリリース後Steamにて高い評価を獲得している様子。記事執筆現在、本作Steamユーザーレビューは173件が寄せられ、うち95%が好評の「非常に好評」ステータス。また、レビュー内容としても、下品さへの言及よりもアクションゲームとしての堅実な出来栄えを褒める声が多数寄せられている。そのなかには、本作を『スーパーマリオ』シリーズの3D作品や『A Hat in Time』などの傑作・高評価作品になぞらえる声も多数。その下品な内容と裏腹に、しっかりとしたアクションゲームとして評価されているわけだ。また、下品ユーモアそのものも好意的に受け止められている様子である。


一方で、不評レビューとしては「下ネタが不快」とする者から「もっと派手な残酷描写や、過激な言語表現がほしかった」と“エグみ”不足を伝える者まで幅広い。ただ、おおむね多くのプレイヤーにとっては、期待通りのちょうどいい下品さだったようである。本作が気になる方は、覚悟を決めて下品さ加減を確かめてみるのもよいだろう。

『Hell Pie』は、PC(Steam)および海外コンソール向けに発売中。Steam版は日本語表示に対応している。また、Steamではリリース記念セールとして、7月29日まで10%オフの2313円で販売中だ。