魔法使いバトロワ『スペルブレイク』来年初頭をもってサービス終了へ。独自のゲーム性が愛されるも、人気の低迷は止まらず

 

インディースタジオのProletariatは6月28日、魔法使いバトルロイヤルゲーム『Spellbreak(スペルブレイク)』のサーバーを2023年初頭に停止すると発表した。開発についても停止するという。

https://twitter.com/PlaySpellbreak/status/1541793029454909443

『スペルブレイク』は、バトルメイジとなり魔法を駆使して戦う基本プレイ無料のバトルロイヤルゲームだ。PC(Steam/Epic Gamesストア)/Nintendo Switch/PlayStation 4/Xbox One向けに配信されており、クロスプラットフォームプレイやクロスセーブにも対応している。

本作には6種類のキャラクタークラスが存在し、それぞれ異なる属性のガントレットを装備。戦場ではさらにもうひとつガントレットを入手でき、火・氷・雷・毒・土・風の属性魔法の相乗効果を利用したり、また敵の魔法の効果を相殺したりするなどしてバトルを繰り広げ、最後まで生き残ることを目指す。バトルロイヤルゲームとしては後発ながら、独自のゲーム性はプレイヤーから好評を受けている。Steamユーザーレビューにおいては、85%が好評とする「非常に好評」のステータスを獲得している。


本作は当初、Steamを除く各プラットフォームに、2020年9月にリリース。クロスプラットフォームでのマルチプレイにも配信初日から対応していた。初めの5日間で累計プレイヤー数は200万人を記録。その後の2週間でさらに300万人を加えて、500万人の累計プレイヤー数を記録していた。国内においても盛況を博しており、北米についで世界で2番目に多くのプレイヤーを集めていたという(関連記事)。2020年12月にはSteam版がリリースされ、同時にアップデートとしてチャプター1:スペルストームが配信。ストーリー要素や多数のクエストが追加された。

ただ、その後はプレイヤー数が低迷を続けることになる。Steam版においては、5000人近くいたピーク時の同時接続プレイヤー数が、数か月で500人ほどにまで落ち込んでいる(SteamDB)。2021年7月にはチャプター3:ウォーデンが配信。新たに回避システムが追加され、浮遊ルーンなどの調整も実施された。Steamにおけるピーク時の同時接続プレイヤー数は2000人近くまで回復を見せている。

https://www.youtube.com/watch?v=wDj4k4BUiZ0

だが、そうした回復も長くは続かなかった。1か月ほどで同接数は600人にまで減少。その後もさらなる低迷を見せ、現在では200人前後で推移している。そうした状況に伴ってサービス展開も縮小されたのか、先述のチャプター3は現時点で最後の大規模アップデートとなってしまった。


残念ながら、2023年初頭にサービスが終了してしまうと思われる『Spellbreak(スペルブレイク)』。公式サイトでは、2018年のアルファテストから続く4年以上を振り返る、開発チームからの発表が掲載されている。野心的なプロジェクトであった本作の開発は、Proletariatの限界を押し広げたという。将来新たなタイトルを制作することにも意欲を燃やしているようだ。そして最後には、世界中のすべての『スペルブレイク』ファンへの感謝が綴られていた。


なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。