『体育館の天井に挟まったマッチョを助けるゲーム』Steam版が200円で配信開始。オンラインランキングに対応し、アプデで“都市伝説マッチョ”も登場


国内のゲーム開発者ただすめん氏は6月28日、『体育館の天井に挟まったマッチョを助けるゲーム』Steam版を配信開始した。価格は税込200円。Steam版では、フリーゲームとして配信中のオリジナル版の内容に加えて、実績やオンラインスコアランキングなどに対応。またアップデートにより、都市伝説マッチョも追加されている。

『体育館の天井に挟まったマッチョを助けるゲーム」は、天井に挟まったマッチョにボールをぶつけて助ける、新感覚シューティングゲームである。本作の舞台は、なぜか天井にたくさんのマッチョが挟まった体育館だ。半裸のマッチョたちが、どのようにして天井付近にある梁の上に挟まってしまったのかはわからない。しかし本作の目的は、マッチョたちの救出である。そのため、プレイヤーはバレーボール型の特殊なマッチョレスキューボールをマッチョに向かって投擲し、ぶつかった際の衝撃によって彼らを天井から落とす。いつか学校で見たかもしれない、珍妙なマッチョ救出劇が展開されていく。なお開発者のただすめん氏によると、本作には天井に挟まったマッチョを助けるために作られた、痛みのない特殊なボールが使用されているという。マッチョへボールをぶつけることに、心を痛める必要はないわけだ。


マッチョを助けるにあたって、プレイヤーは体育館内を自由に歩き回り、好きな位置と角度からマッチョレスキューボールを投げる。ボールをマッチョの手足や身体などに上手く、あるいは何度もぶつけることで、彼らが天井から解き放たれる。マッチョが無事体育館の床に着地できれば、救出成功だ。ゲーム開始時点で、マッチョレスキューボールは最大15個まで所持可能。ボールがなくなった際には、体育館の中央に設置されたカゴから補給できる。またマッチョを助けていると、時折色違いの希少マッチョが出現する。たとえば、怪しげに光るゲーミングマッチョを助けると、大げさなBGMと共にボールがゲーミング色に変化。希少マッチョごとに異なる演出が用意されているほか、彼らを助けることはエンディングの条件にもなっている。

ゲームモードとしては、無制限にマッチョを助け続ける「レスキューモード」と、マッチョ10人を素早く救出する「チャレンジモード」が搭載されている。また天井には、マッチョたち以外に、SPボールも挟まっている。SPボールは爆発するため、上手く使うことで難しい挟まり方をしたマッチョの救出や、素早く正確なマッチョの救出が可能だ。懐かしいシチュエーションに一捻りを加えた奇抜な情景が、ちょっとした演出と意外と歯ごたえのあるゲームプレイによって描かれている。


本作を手がけているのは、国内のゲーム開発者ただすめん氏だ。同氏は過去作としては、ステージ内で寿司を食べる3Dアクション『そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!』や、ホラーゲーム『PIEN-ぴえん-』などをフリーゲームとして公開。主に勢いのある内容やコンセプトが、TwitterなどのSNS上で注目を集めてきた。また、『そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!』においては、有料のSteam版が6月21日に配信開始。Steamのユーザーレビューでは、23件中100%の好評を受けてステータス「好評」となっている。同作においては、フリーゲーム版の頃からしっかり遊べる内容も評価されていたが、Steamユーザーからも支持されているようだ。

本作『体育館の天井に挟まったマッチョを助けるゲーム』は、ただすめん氏による個人サイトくそいサイトにて、2022年5月6日にフリーゲームとして公開された作品だ。Steam版は、オリジナルのフリーゲーム版と、基本的な内容は同じである。一方でSteamの各機能に対応しており、実績/オンラインスコアランキング/クラウドセーブ/自動アップデートなどが利用可能。日本語以外に、英語や中国語など4言語にも対応している。オンラインランキングによるマッチョの救助を巡る虚無の争いと、各種機能による遊びやすさがフリーゲーム版に加わったかたちだ。また公式サイトによると、Steam版の配信にあわせてVer1.10が配信開始されている。Steam版/フリーゲーム版共に、極低確率で出現する新マッチョ「都市伝説マッチョ」や、チャレンジモードのやり直しボタンなどが追加。都市伝説マッチョは、低確率で出現する黄金マッチョよりも、さらに低い出現確率となっているそうだ。

体育館の天井に挟まったマッチョを助けるゲームSteam版は、税込200円で配信中。PC向けには、BOOTHにてフリーゲーム版も公開されている。



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