人間家畜ホラー『Before The Night』7月14日に発売へ。人間が動物に飼われる世界で、家畜人間が飼い主動物の復活を目指す

 

インディースタジオのUneducated Game Studioは6月22日、ホラーアドベンチャー『Before The Night』を7月14日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/itch.io)。Steamストアページ表記によると、日本語表示に対応予定である。

『Before The Night』はホラーアドベンチャーゲームだ。 舞台となるのは、「動物が人間を飼っている」世界。この世界の町には、知性を宿した可愛い動物たちが存在。人間も暮らしているが、現実世界とは少々力関係が異なる。というのも、人間たちは賢い動物たちに飼育される、家畜となっている。人間たちの平均知能はかなり低め(IQ 40程度)で、二足歩行もままならない。飼い主の動物によって、ペットのように可愛がられながら、“世話されている”のである。


主人公となるのは、動物に飼われるペット人間であるリサ。ゲーム開始時点で、リサの飼い主であったらしい動物アリスは既に死亡している。リサはこのアリスと強い絆があったようで、この死を受け入れられないでいる。この世界では、「生命の花」があれば死者を蘇らせることができる。リサに募る、アリス復活への希望と、ほかの動物たちへの憎しみ。リサはアリスを生き返らせるため、生命の花の入手を目指すこととなる。


ゲームプレイとしては、リサを操作し、それぞれワープポイントでつながったマップ内を移動。生命の花を集めていくのだ。生命の花は、ウサギたちが守っている。花への道に通ずる鍵をウサギたちがもっているのだ。鍵を手に入れるためには、ウサギの好物であるニンジンと鍵を物々交換するか、あるいはハンマーを用いて力ずくで奪うことも可能。 さまざまな手を使って鍵を手に入れ、鍵で扉を開けて進んでいこう。

生命の花を求めてゲームを進めていくと、町に夜が訪れる。町の住民である動物たちは、夜になると日中の可愛らしい姿から一変。見るもおぞましい怪物の姿へと変貌をとげる。そして恐怖の追いかけっこが始まるのである。リサは草むらに隠れるか、あるいはハンマーを投げつけるなどして、この地獄を生きのびなければならない。


アートワークからは一見かわいさを感じられるが、“動物に飼われる人間”という設定をはじめとして狂気的な要素が散りばめられている本作。かわいらしさとおぞましさを合わせもつ独特のデザインは、本作ならではの魅力だろう。

本作を開発するのはUneducated Game Studio。謎が多いが、どうやら韓国のスタジオのようだ。本作はデモ版が配信されており、荒削りながらも日本語にも対応している。興味のある方はプレイしてみるといいだろう。

『Before The Night』は、PC(Steam/itch.io)向けに7月14日に発売予定だ。