『REPLICA』および『リーガルダンジョン』のPS4/Xbox版配信開始。スマホをハッキングADVと、社会派書類作成ADV

PLAYISMは4月5日、『REPLICA』および『リーガルダンジョン』のPS4/Xbox One/Xbox Series X|S版を配信開始した。両作はSomi氏の「罪悪感三部作」に含まれる。

弊社アクティブゲーミングメディアのインディーゲームブランドPLAYISMは4月5日、『REPLICA』および『リーガルダンジョン』のPlayStation 4/Xbox One/Xbox Series X|S版を配信開始した。価格は『REPLICA』が税込498円、『リーガルダンジョン』が税込980円。Microsoft StoreでのPC版の配信も開始されている。
 

 
『REPLICA』は、誰かのスマートフォンを操作して秘密を解き明かす、短編インタラクティブアドベンチャーゲームだ。本作の主人公は、何らかの理由によって国家保安部に拘束され、スマートフォンのハッキングを強要されている。プレイヤーは、主人公に代わって誰かのスマートフォンを操作。中の記録を追い、テロ容疑の証拠を探すことになる。

ただし、スマートフォンにはロックがかけられており、最初はホーム画面にすら到達できない。そこでプレイヤーは、スマートフォンに記録された情報を手がかりにパスワードを推理する。誰かからのメッセージやSNSの書き込みなど、情報を使って端末をハッキングするわけだ。どうして主人公が拘束されているのかといった謎や、誰かのスマートフォンから情報を引き出す背徳的な行為。一台の端末と12種類のエンディングによって、罪悪感のある体験が描かれる。なお2016年にリリースされたSteam版では、本稿執筆時点で2630件のユーザーレビューの内86%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。
 

『REPLICA』のスクリーンショット

 

『リーガルダンジョン』のスクリーンショット

 
『リーガルダンジョン』は、腐敗した警察組織の内部で書類を作成し、人生を左右する社会派ミステリーアドベンチャーゲームだ。本作の主人公である清崎蒼は、新人警部補として捜査チームのリーダーを担当している。プレイヤーは彼女の業務のうち、意見書の作成を担当。供述書や判例などをもとに書類の空欄を埋め、被疑者の罪状や起訴/不起訴を決定する。

具体的には、各書類からキーワードをドラッグ&ドロップすることで意見書を作成していく。窃盗罪の場合には、関連法令の中から「刑法第1002条 第1項(窃盗)」を適用法条に入力するなど、事件の理解と入力によってゲームが進む。必要な情報はゲーム内に用意されているため、プレイにあたって法律の知識は必要ないと思われる。

ただし本作では、良心に従って書類を作成しているだけでは、すぐにバッドエンドを迎えてしまう。作中の警察では点数がすべてであり、被疑者を起訴して評価を稼がなければ、立場が危ういからだ。意見書の内容によって、主人公自身と被疑者の人生が分岐。書類作成を通して、罪悪感や思わぬ事実が描かれていく。なお2019年にリリースされたSteam版では、本稿執筆時点で350件のユーザーレビューの内77%の好評を得てステータス「やや好評」となっている。
 

 
『REPLICA』および『リーガルダンジョン』を開発したのは、韓国のインディーゲーム開発者Somi氏だ。同氏は、2020年にSteamでリリースされた『The Wake』も含めて、3作を「罪悪感三部作」と呼んでおり、それぞれの作品に良心が痛むような内容が描かれている。なお『リーガルダンジョン』のローカライズには、『グノーシア』を手がけた国内のゲーム制作サークルプチデポットが関わっている。プレスリリース内のプチデポットのコメントによれば、開発者のSomi氏は実際に法執行に関わる仕事をしており、物語にはSomi氏自身の祈りが感じられたそうだ。

また、Twitterでは発売を記念したプレゼントキャンペーンが実施中。PLAYISMの公式Twitterをフォローして対象ツイートをRTすると、抽選で『REPLICA』『リーガルダンジョン』のTシャツが各5名にプレゼントされる。

REPLICA』は税込498円、『リーガルダンジョン』は税込980円で、PlayStation 4/Xbox One/Xbox Series X|S/PC(Microsoft Store)版が4月5日に配信開始。また両作は、Nintendo Switch/PC(Steam)版も配信中となっている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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