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人気ハードコア宇宙サルベージャーシム『Ostranauts』、8月3日に正式リリースへ。クルーの管理から船建設、日銭稼ぎまで自由な“世知辛”ディストピア太陽系探索
Kitfox Gamesは6月26日、『Ostranauts』を2026年8月3日にの正式リリースすると発表した。本作は見下ろし視点で繰り広げられる、ハードコア宇宙生活シムだ。

パブリッシャーのKitfox Gamesは6月26日、Blue Bottle Gamesが手がける『Ostranauts』の正式リリース日が2026年8月3日となることを発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作は2020年に早期アクセスを開始しており、実に6年越しの正式リリースとなる。
『Ostranauts』は見下ろし視点で繰り広げられる、ハードコア宇宙生活シムだ。本作の舞台となるのは、ディストピアと化した太陽系だ。本作では2030年代に人類が多数の宇宙コロニーを築き上げるものの、スペースデブリが連鎖的に増加する「ケスラーシンドローム」と呼ばれる現象が発生。地球を完全に封鎖してしまう。各惑星や小惑星群に建設されたコロニーは孤立し、太陽系は各宙域の政府や企業による自治独立と紛争が頻発する混沌の時代に突入している。

主人公は、そんな弱肉強食の時代に小惑星コロニーで生まれ育った不法滞在者だ。本作にはキャラクターの作成機能があり、プレイヤーは操作するキャラクターの容姿や技能、精神および身体的特徴をある程度自由に設定できる。しかし、暗く、狭い上に低重力なコロニー環境で生を受けた主人公の状態は心身ともに劣悪だ。本作におけるキャラクター作成は、貧弱な状態からのスタートになる。
作成開始時の主人公は18歳なのだが、新たな技能や特性を獲得するため、あるいは始めから付いている不利特性を除去するためには“コスト”として年齢を重ねなくてはならない。しかし、短期間にランダムな経験を積むシステムも用意されており、主人公はさまざまな選択を通じてスキルや資金などを獲得可能。そうして得たスキルを不利特性と交換しつつ、最初に乗る宇宙船を“莫大な借金をして”購入するとキャラクター作成は終了となる。

本作の特徴は、とにかくリアル志向であることだ。主人公の状態を表すパラメータは、空腹や喉の渇き、疲労などといった代表的なサバイバル要素にくわえ、気圧・温度・痛み・排泄・清潔など多岐にわたる。これらは身体的欲求と呼ばれ、キャラクターの物理的な状態を表すが、心理的な状態を表すインジケーターも存在する。達成感や自尊心など、11項目にもおよぶ心理パラメータがキャラクターの行動や他者との交流で変化していく。これらの身体・心理的要素は上述したキャラクター作成時の特性に影響を受け、不利な特性が多いとそれだけベストパフォーマンスを発揮するのが難しくなりうる。

そして本作の目玉となるのが宇宙船の操縦だ。操縦席に座ると目に入るのはガラス張りのコックピットと美しい大宇宙、ではない。壁一面の計器とスイッチ、そしてレトロフューチャーなインジケーターに表示された、自分の船を示す三角の図形。これらを眺め、宇宙を旅することになる。プレイヤーはスイッチを切り替えつつ、ボタン操作で宇宙船の加減速を調整。自分で設計した宇宙船を、計器に映し出されたさまざまな情報をもとに操っていく。


こうしたメカニズムの上に成り立つのが、本作における宇宙生活だ。プレイヤーは居住地の緑パネル(Gig Nexus Job Kiosk)から仕事(Gigs)を引き受け、ステーション内で完結する配達員のバイトから、遠くの惑星に調査赴く遠征まで、多様な依頼を引き受けることができる。依頼を遂行して手に入れた資金を元手にEVAスーツ(長時間の船外活動用宇宙服)や各種工具を揃え、宇宙に漂う廃船や放棄されたステーションを探索・サルベージしていくのだ。
『Ostranauts』は2020年9月に早期アクセスを開始。そこから約6年にわたる早期アクセス期間を経て、この度正式リリースが発表された。リリース予定日は2026年8月3日となっている。過去には2025年中に正式リリースを目指すという声明もあったものの、付随する大型アップデートの遅延を経て延期となったようだ。
本作は、本稿執筆時点で約2500件のSteamユーザーレビューを得て、うち80%が好評とする「非常に好評」のステータスを獲得。本作はキャラクターの体調や精神状態、船内の電気配線・大気組成・資源管理まで多数のシステムが絡み合う、圧倒的に濃い宇宙生活を堪能できるのが醍醐味。また、サルベージで持ち帰った部品は自分の宇宙船へ取り付けられ、船体を自由に改修・拡張可能だ。廃船を修理して売却するもよし、機器を移植して理想の宇宙船を作り上げるもよしと、少しずつ生活基盤を築いていく過程も本作の魅力であり、そうした点が高く評価されている。

一方で本作はシステムの複雑さゆえに、UIが極めて難解であるとの指摘も見られる。特に初見プレイでは、必要な操作や各種システムを把握しきれず、気づかないうちに危険な状況へ陥ってしまうこともありうる。また、宇宙船の操縦や各種設備の操作には細かな手順が求められるため、こうした操作の煩雑さを指摘する声も散見される。
とはいえ、本作は早期アクセス開始以降、継続的にアップデートを重ねてきた。とりわけ新規プレイヤー向けのチュートリアルは幾度となく見直されており、初心者でも遊びやすい導線づくりが進められてきている。また、ゲームプレイ全体のQoL改善やUIの改良も継続的に実施。操作性や遊びやすさを高めるアップデートが積み重ねられているかたちだ。さらに、直近のアップデートではSteamにおけるワークショップ機能も解禁。ユーザーによるMODを手軽に利用することができるようになっている。ちなみに、本作はローカライズが検討されつつも現時点で公式には日本語には未対応。有志による日本語化MODが存在しており、注意点などを確認したうえで利用を検討されたい。
8月3日の正式リリースにあたっては、上述したUIやチュートリアルの改善にくわえ、エンドゲームの拡充や、賞金稼ぎシステムも実装予定。さらに新たなステーションのデザインも追加されるとのこと。詳細は後程伝えられるとのことで、続報にも期待したい。
『Ostranauts』はPC(Steam)にて早期アクセス配信中。現在はサマーセール中の特別価格となっており、7月10日まで20%オフの税込2080円で購入可能だ。
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