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任天堂・株ポケの『パルワールド』訴訟、対象が「旧バージョンに限定された」との報道。『パルワールド』で実施された“訴訟の影響予防アプデ”もあってか
任天堂および株式会社ポケモンが『パルワールド』を巡って提起した訴訟について、対象範囲が同作の旧バージョンに絞り込まれたという。

任天堂および株式会社ポケモンは2024年9月19日、東京地方裁判所で株式会社ポケットペアを提訴したことを発表。ポケットペアが手がける『Palworld / パルワールド』が、複数の特許権を侵害していると主張した。その後11月、ポケットペアは任天堂および株式会社ポケモンからの訴えの内容を開示し、対象となる特許も明らかとなっていた(関連記事)。
今回海外メディアgames frayは、東京地裁の公開訴訟記録に基づく情報として、任天堂および株式会社ポケモンが2025年11月に、本訴訟上の請求の対象範囲を修正していたことを報道。これまで両社は訴訟対象となる『パルワールド』のバージョンを特に限定していなかったが、今回の修正で対象範囲が同作の旧バージョンに絞り込まれたという。

任天堂および株式会社ポケモンが提起した訴訟では、『パルワールド』が両社の有する特許第7545191号・特許第7493117号・特許第7528390号を侵害していると主張。モンスターを捕まえるメカニクスや、モンスターにライドして滑空する際に関わるような技術が争点となってきたとみられる(関連記事)。両社はポケットペアに対して、『パルワールド』の差止めのほか、株式会社ポケモンに対する500万円及び遅延損害金の支払い、ならびに任天堂株式会社に対する500万円及び遅延損害金の支払いを求めていた。
一方で今回、任天堂および株式会社ポケモンが2025年11月に、訴訟上の請求の対象範囲を変更していたことが明らかとなった。具体的には、これまで訴訟対象となる『パルワールド』のバージョンは特に限定されていなかったが、旧バージョンに対象を限定する修正がおこなわれている。games frayが報じているほか、弊誌が東京地裁にて民事事件記録を閲覧したところ、同様の内容を確認できた。
こうした修正がおこなわれた背景には、ポケットペアが提訴された後に『パルワールド』に向けておこなったアップデートがありそうだ。というのも同社は2024年11月のパッチv0.3.11にて、「パルスフィアを投げてパルを召喚する」機能を削除し、代わりに「プレイヤーのそばに直接召喚する」仕様へと変更。また2025年5月のパッチv0.5.5では、グライダーパルによる滑空を、パル自身ではなく、アイテムのグライダーを使用して行う方式に変更していた。グライダーパルの性能は、アップデート後は、グライダーの追加効果というかたちになっている。
なおパッチv0.5.5の配信に際してポケットペアは、そうしたアップデートについて声明を発表。『パルワールド』は原告が主張するいずれの特許も侵害していないと確信し、継続的な対応を取っており、原告の特許はいずれも無効であるとの主張をおこなってきたと説明していた。一方で訴訟の進行状況に左右されることなく、どのような状況においても『パルワールド』の開発と配信を継続できるようにするため、予防的な措置をおこなったと説明。『パルワールド』が特許を侵害していないことがより明確となるように仕様変更を施したと伝えていた。上述したv0.3.11およびv0.5.5のほかにも、同じく予防的な措置として、特許権侵害との指摘を受けている仕様に関していくつかの変更が加えられたという。
そうした背景が、任天堂および株式会社ポケモンによる今回の請求対象の見直しに繋がった可能性はある。両社は先述したとおり、本訴訟において『パルワールド』の差止めを請求していたものの、訴訟上の請求の対象範囲が旧バージョンに限定されるかたちとなった。本訴訟が現行バージョンに直接的な影響を及ぼす可能性は小さくなったといえそうだ。
なお先日のゲームイベント「Summer Game Fest」にて、『パルワールド』は7月10日に正式リリースされることが告知された。一方、東京地裁で閲覧できる記録によると、10月1日に技術説明会が、11月9日に裁判所による心証開示がおこなわれる見込み。訴訟自体は『パルワールド』の正式リリース後も継続することがうかがえ、引き続き訴訟の行方は注目されるところだろう。
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