バブル期日本の投資家生活シム『STONKS-9800』発売延期、2022年春リリースへ。日本語対応のデモ版も配信中

 

TERNOX GAMESは11月14日、『STONKS-9800: Stock Market Simulator』(以下、STONKS-9800)の新映像を公開した。あわせて、Steam版のリリース予定日が2022年Q1になることも発表。同作は2021年末の発売が予定されていたこともあり、事実上の延期告知となった。PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S版は、2022年中にリリースされるとのこと。


『STONKS-9800』は、1980・1990年代の日本を舞台とした株式シミュレーションゲームだ。本作ではプレイヤーは、1人のビジネスマンとなる。株を買い、日夜株価をチェック。配当金を獲得しながら、日本で富を築き上げるのだ。本作では、株の購入が鍵を握る。いくばくかの資金を元手に、株を買おう。Ninento、SMK、Fushitsu、Tomotaなどどこかで見たことがあるような企業の株を買い付ける。時間は自動的に過ぎていくので、株を買ったら日々変動する株価を見守るのだ。配当金をもらいながら、資産を増やしていこう。

ただし、株式投資の道は険しく、利益を確定させるのは難しい。時には損切りを強いられるし、その傍らで所得税も支払わなければならない。銀行に融資を求めてかけこむこともあるだろう。借金をしてでも、投資を続けなければならない。そのほか、株の保有率が高まれば株主総会に出席可能。また評判が上がれば取締役会にも出席できる。


またプレイヤーには、幸福度や快適さ、ストレスの3種類のパラメータが設定されている。本作の主人公は投資家でありつつも、幸せであることも目指しているようだ。幸せでいるにはどうすればいいか。いい家に住むのだ。1Rからスタートし、1K、ILDKといったようにより広い家を購入。いい車を買うことも、QoL向上につながるだろう。

過ぎていく日々の中では、さまざまなイベントが発生。株価の下落といった経済ニュースから、主人公の身の回りで起こる出来事系、出稼ぎに行き家を不在にするイベントなど多彩。また祝日になった際には告知が出るなど、単調にならないような工夫も施されている。さらにギャンブル要素として、パチンコや競馬を連想させる小規模なミニゲームも複数用意されている。


『STONKS-9800』は、ウクライナのデベロッパーが1980・1990年代の日本の経済を「株」という観点から描くということで、注目を集めた。発売日としては、2021年8月7日予定と設定されていたが、2021年内へと延期。そして現在の発売予定日は2022年Q1となっている。新たなメカニズムのテストや、翻訳などの改良をするために時間が必要だったようだ。

現在Steamストアでは、Steam Next Festにて配布されたデモ版が配信中。こちらのデモ版も日本語に対応済みだ。日本語はややぎこちない部分も散見されるが、ゲームプレイには支障ないだろう。1982年からスタートし、プレイできるのは最初の1年目のみ。セーブデータ保存機能もなしで、バグなどもある。それでも、本作のゲームプレイや雰囲気を堪能できるデモ版になっている。一度プレイしてみるといいだろう。破産まっしぐらの遊び方でも、ワンプレイが楽しい。

PC-9800リスペクトということもあってか、起動画面から凝っている


『STONKS-9800』は、2022年Q1にPC(Steam)向けに発売予定。PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S版は、2022年中にリリースされるとのこと。