「ゲームできる」スマートバイクが登場。室内で自転車を漕ぎつつ『Descenders』などプレイ可能

 

インドアバイクメーカーのMuovertiは11月5日、スマートバイク「TiltBikes」を発表した。左右に大きく倒れての走行が可能なことが特徴。さらに、Xboxプラットフォームに接続してのゲームプレイが可能だという。2022年秋に出荷予定で、価格は未定。 
 

 
TiltBikesは、室内用のスマートバイクだ。フレームは49~64㎝に調整可能。また、ハンドルバー部分に調節ねじが2種類見られ、前方/後方、高/低の調節が可能と見られる。サドル座面の高さも調節できるほか、クランクアームの近くにも調節ねじを確認できる。クランクの長さを調整可能なようだ。またハンドルの全面にはブレーキが存在。左右のハンドルバーには、小さなジョイスティックも見られ、後述する連携アプリでの操作に対応しているようだ。 

最大の特徴は、左右に大きく倒れての走行が可能な点だ。実際の自転車で走るときのように、コーナーの内側に倒れるようにしながらのコーナリングが可能となっている。トレイラーの説明によれば、ペダルの感覚は実際の自転車の物理的な特性を忠実に再現。重力・傾斜・慣性などを感じながらトレーニングが可能。またトレーニング内容がデジタル化され、結果をビジュアル化することが可能だという。トレイラーでは、総走行距離などを確認する様子が見られる。また、フレームはさまざまなカラー・パターンのバリエーションに付け替えが可能だ。 
 

 
スマートバイクとして非常に高機能なTiltBikeだが、もう一つ大きな特徴がある。それは、バイクを通じてゲームプレイが可能である点だ。まず、バーチャルスポーツアプリ『Zwift』と連携が可能。仮想世界の勾配に応じて自動で負荷をかけたり、インターネットを通じ世界中のライダーと一緒に走ったりできる。とはいえ、『Zwift』に対応したスマートバイクは数多く、それだけでは目新しい要素ではない。TiltBikeで注目すべきは、Xboxプラットフォームに接続してゲームコントローラーとして使用することができる点だ。つまりもともとスマートバイク用にデザインされていない自転車ゲームでも、TiltBikeを通じて仮想走行が可能なのである。 

トレイラーでは、Xbox Game Pass収録のダウンヒルマウンテンバイクゲーム『Descenders』をプレイしている様子が確認できる。現実のバイク上での車体の傾きなどが、そのままゲーム内に反映されるようだ。逆に、ゲーム内のコースの勾配などもバイクの負荷となってフィードバックされるのだろう。Xboxプラットフォームに対応した自転車ゲームといえば、Ubisoftから発売されている『ライダーズ リパブリック』なども存在する。まだ詳細は発表されていないものの、対応するゲームのバリエーションなどについても気になるところだ。Muovertiは本機能により、eスポーツからインタラクティブゲームまで無限の可能性をもたらすとしている。 
 

 
TiltBikeは2022年秋出荷開始予定。価格は今のところ未定だ。