スエズ運河インスパイアゲーム『WHATEVER』発表。かわいい貨物船で地獄のイライラ水運業

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個人デベロッパーのNapas Torteeka氏は、見下ろし型水運ゲーム『WHATEVER』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。今年の9月後半に早期アクセス配信を予定している。 
 

 
『WHATEVER』は、見下ろし視点で展開する貨物船アクションゲームだ。プレイヤーは20万トンもの重量を誇る貨物船を操り、狭い運河を通行することとなる。船には慣性が働いており、プレイヤーはその挙動を制御しながら、曲がりくねった川を遡行していくのだ。運河にはコインが落ちており、これを拾い集めつつ運航していく。 

幅狭な運河を通っていくのはそれだけでも至難の技だが、本作にはさらにさまざまなギミックや障害が存在する。河の途中に設置されたスプリングを使えば、貨物船が大ジャンプして河に架かる橋を飛び越えることができる。一方、運河には貨物船だけでなく、小さな舟が航行していることも。当然跳ね飛ばすことはできず、ほんの小さな船舶に引っかかっただけでも貨物船は立ちゆかなくなってしまう。 
 

 
このほか、風や渦潮など、自然条件による障害もあるようだ。さらには、なぜか怪獣やUFOに襲われる場面も。運河の岸にぶつからないように航行しつつ、追ってくる敵の動きをかわすコントロール技術も要求される。レベルとしては9つが用意されており、平地の運河のほか、直線やクランクの頻出する都市部の運河、流氷により複雑なルートが形成されている寒冷エリアの海などもステージとなるようだ。また、ボスキャラも2種類が存在しているとのこと。 

Torteeka氏は『WHATEVER』の開発にあたり、現実の出来事に着想を得たと語っている。運河と聞いて思い浮かぶのは、今年3月に起きたスエズ運河における座礁事故だろう。エジプトのスエズ運河で大型コンテナ船が座礁し、運河が塞がれてしまった同事故。ニュースは全世界に衝撃を与えるとともに、「スエズ運河座礁」がちょっとしたネットミームと化す奇妙な現象も起こった。スエズ運河を題材にしたゲームが多数誕生したのだ(関連記事)。当時作られた作品は、「どかせない岩に対して無意味に立ち尽くすゲーム」などナンセンスなジョーク色が強い傾向があった。 

対して『WHATEVER』はスエズ運河の事故を受け、開発者が純粋に好奇心をもったことが開発の動機となっているようだ。Torteeka氏がAxiosに語ったところによれば、本作は同氏にとって15年ぶりのゲーム開発になったという。今年3月にゲーム開発のテーマを探していたところ、スエズ運河の事故を耳にしたというTorteeka氏。「いったいどうしてこんなことが起きるのか?」「船長や船員は何をしていたのか?」という疑問から、狭い運河で船を航行するゲームのプロトタイプを制作したそうだ。実際、ゲームを作ったことは運河航行の難しさについてTorteeka氏に知見を与えたようで、ストアページには「どの貨物船の船長も素晴らしいということがわかるでしょう」と示唆されている。
 

 
『WHATEVER』は今年の9月後半、SteamにてPC向けに配信予定。 

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