『Apex Legends』ワットソンの電気フェンスから、ひっそりとスロー効果が削除される。不具合濃厚ながらピック率に甚大な影響

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先週5月5日より新シーズン「英雄の軌跡」が開幕した『Apex Legends』。同シーズンの開始にあわせては、数々の新コンテンツが実装されたほか、各種武器・レジェンドに向けたバランス調整もおこなわれた。そんな充実のアップデートが配信された本作であるが、その一方で不可解な現象も発生している。なんと、ワットソンの戦術アビリティがひっそりと弱体化されているようだ。

ワットソンの戦術アビリティといえば、ノード同士をつなげて電気フェンスを作成する能力。ノードは最大12個まで設置可能で、置き方次第では非常に広い範囲にフェンスを敷ける。最大の特徴は、フェンスに触れた際の効果だ。フェンスに触れた敵には15ダメージを与えることができ、さらに視界不良とスロー効果ももたらす。総じて敵からの防衛に優れた性能となっており、特に建物内での籠城戦で真価を発揮する戦術アビリティとなっている。


しかし、新シーズン「英雄の軌跡」のアップデート後、前述したワットソンの戦術アビリティに異変が生じているようだ。その内容は、フェンスを通過した敵へのスロー効果が削除されているというもの。痺れるエフェクトは入るものの、実際は動きが遅くなることもなく楽々くぐり抜けられる。スロー効果は電気フェンス最大の強みでもあり、ワットソン自身の強みでもある部分。そんな大切な効果が、一切の告知なくひっそりと消えているわけだ。もちろん、最新のパッチノートにも電気フェンスのスロー効果を削除したとの記載はない。

前述した突拍子もない電気フェンスの弱体化はTwitterユーザーのlila氏の投稿を中心に注目を集め、コミュニティの間ではスロー効果の削除がはたしてバグなのか、あるいはサイレントナーフなのか、ワットソンにとって厳しめな弱体化であるだけに、不安の空気が漂っていた。そんな中、前述のlila氏の投稿に開発者が反応。「この投稿をチームに共有しておくよ」とのことで、どうやら今回判明したフェンスのスロー効果の消失は意図された弱体化ではなく、不具合によって生じているバグのようだ。今後修正される可能性は高いだろう。


一方、不具合による一時的な弱体化といえども、電気フェンスのスロー効果消失はワットソンにとってかなり痛手。ある種、戦術アビリティのアイデンティティともいえる部分が消えているためか、現在のワットソンのピック率は最下位で1.3%となっている(Apex Legends Status)。流石に電気で痺れないフェンスに用はないのか。同じ籠城戦を得意とするコースティックと比較すると、そのピック率には1%の差がある状況だ。

プレイヤーによって発見された突然のワットソン弱体化。なぜそのような不具合が起きているのか、前述のlila氏は新シーズンのアップデート内容に含まれる「アークスターが刺さった際のスロー効果削除」が影響しているのではないかと推測している。つまり、スロー効果削除のソースコードを間違ってワットソンのフェンスにも適用してしまったのではないか、というわけだ。あるいは新シーズン開幕直後のサーバートラブルにも関連したバグなのかもしれない(関連記事)。


いずれにせよ、今回の不具合については一刻も早い公式からのアナウンスおよび修正が待たれるところ。ワットソンのコアともいえる能力が消えてしまっては、ピック率の下降の一途を辿りそうだ。キュートなフランスガールのナタリー・パケットではなく、敵を痺れさす電気技師ワットソンとして活躍できる日が戻ってくることを、いまは待っておこう。

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