『Apex Legends』新シーズン「英雄の軌跡」のパッチノートが公開。スピファ弱体化やハボック強化など、史上最大規模のアップデート

 

Respawn Entertainmentは4月30日、『Apex Legends』新シーズン「英雄の軌跡」のパッチノートを公開した。来月5月4日より開幕する新シーズンでは、新たなマルチプレイコンテンツであるアリーナモードが実装。また、新レジェンドのヴァルキリーや新武器も登場し、各種武器・レジェンドのバランス調整もおこなわれる。 
 

 
新シーズン「英雄の軌跡」では、新レジェンドとしてヴァルキリーが参戦。パッシブにジェットパックによる空中浮遊スキルを持ち、戦術アビリティではスタン効果のある小型ミサイルを複数射出することができる。アルティメットは、自身や味方を遥か上空に飛ばす「スカイワードダイブ」。空の頂点に達するとジャンプタワー使用時のようにスカイダイブモーションに移行し、視界内の敵をマーキングしつつ地上へ降り立つことが可能だ。 
 

 
新コンテンツとなるアリーナモードでは、3v3形式のチームデスマッチが楽しめる。敵部隊を先に壊滅させたチームの勝利となり、3点先取制。最短3、最長9ラウンドまで進行し、各ラウンド開始前には武器・消耗品アイテムやアビリティをポイントで購入する。ポイントはラウンド進行度やキル数などによって獲得でき、使用しなかったポイントは次のラウンドに持ち越し可能だ。マップは全3種でローテーション方式。一部のマップはバトルロイヤルマップからの引用となり、そちらは3つのエリアが隔週で入れ替わるかたちとなる。 
 

 
次にオリンパスについて。新シーズンでは同マップの一部が大きく改変。謎の宇宙船がマップ南東部に上陸し、新たなロケーションICARUSが追加される。宇宙船内には侵入でき、その中では船のブリッジを解放できるキーカードを獲得可能。ブリッジにはハイティアアイテムが保管されている。また、盆栽プラザやソーラーアレイ周辺は巨大な植物のツタに浸食され、これまでよりも射線が通りにくいエリアに。さらに2つのジャンプタワーがマップから削除されるなど、オリンパスでの戦いにまた新たな展開がもたらされる。 
 

 
ここからは新シーズンの武器について。新武器としては弓矢のような中距離武器ボセックボウが追加される。弾薬にはボセックボウ専用の「アロー」を使用。射撃時には全3段階のチャージが可能となっており、最大まで溜めると胴体に70ダメージ。頭部には123ダメージを与えることができる。リロードは必要なく、射撃音も控えめ。3倍スコープまで装着でき、高威力かつステルス性能の高い中距離武器となっている。なお、放った矢は床や地面および、ボセックボウでキルをした敵のデスボックスから再び回収可能だ。 
 

 
新武器のほか、新シーズンではシーズン5以降ケアパッケージ武器となっていたピースキーパーが通常武器として戻される。代わりにトリプルテイクがケアパッケージ武器となり、赤武器(クレーバー/プラウラー)の仲間入りに。なお、このケアパッケージ武器の入れ替えに合わせては、ピースキーパーとトリプルテイクの武器性能に調整が施されている。詳細は以下のとおり。 
 

 
・ピースキーパー 
―チョークがデフォルトで装着済みに(オン/オフ切り替え可) 
―ペレットダメージが10から9に減少 
―再装填時間が0.9秒から1.1秒に増加 
―リロード時間の延長(残弾あり:2.45秒→2.5秒/残弾なし:3.35秒→3.5秒) 
―ペレットの広がりが増加 
―チャージ時のペレットの広がりが全段階で増加(0.65/0.45/0.2から0.85/0.65/0.35へ) 
―ADSを解除後すぐにチャージ状態が切れるように 

・トリプルテイク 
―9発のマガジンと63個の予備弾薬が付属 
―発射速度が1.2から1.3に上昇 
―フルチャージまでのスピードが1.1秒から1秒に短縮 
―ADS解除後も一定時間チャージ状態を保持するように 
―エイム中の移動速度が上昇 
―空中にエイムを合わせている時の弾の広がりが増加 
 

 

 
以上の武器のほか、新たな武器クラスとして「マークスマン」が追加される。このクラスにはボセックボウ、G7スカウト、30-30リピーター、トリプルテイクの4つの中距離武器が含まれることになり、いずれの武器もエイム中の移動速度が増加。具体的には、スナイパーより速く、アサルト武器よりも遅い移動スピードとなる。そのほか、8種の既存武器とアークスターおよびアサルトライフル全般に向けてもバランス調整が実施される。詳細は以下のとおり。 
 

 
・アサルト武器全般(R-301/フラットライン/ハボック) 
―ヘッドショット倍率が2倍から1.75倍に減少 

・ハボック 
―撃ちはじめの初期反動におけるリコイルコントロール性能が向上 

・スピットファイア 
―撃ちはじめの初期反動におけるリコイルコントロール性能が低下 

・30-30リピーター 
―脚部へのダメージ倍率が0.75から0.85に増加 
―エイム中の移動速度が上昇 
 
・G7スカウト 
―腰撃ちの精度が低下 
―エイム中の移動速度が上昇 

・ロングボウ 
―ヘッドショット倍率が2倍から2.15倍に上昇 

・ウイングマン 
―ヘッドショット倍率が2倍から2.15倍に上昇 

・モザンビーク 
―装弾数が4発から6発に増加 
―下2つのペレットブラストパターンの内側に移動 

・P2020 
―ダメージ値が15から18に増加 
―発射速度が8.5から6.25に低下 

・アークスター 
―ボディに刺さった際に発生するスロー効果を削除 

 

 
このほか、新たなホップアップ2種が追加される。ひとつは「シャッターキャップ」。ボセックボウおよび30-30リピーターに対応しており、装着することで弾を拡散させるモードに切り替え可能に。ショットガンとしての運用ができるわけだ。もう一方の「デッドアイズテンポ」は、ボセックボウおよびセンチネルに装着可能。こちらはタイミングよく弾を発射し続けることで、連射速度が上昇する効果をもつ。リズムを掴めば強力な効果を発揮可能だ。 

一方、P2020とモザンビークの救世主であるハンマーポイントおよび、ウイングマン向けのアタッチメントであるスカルピアサーはホップアップから削除。また、マップ内にドロップする金武器については、R-301、30-30リピーター、モザンビーク、ロングボウ、スピットファイアが削除される。あわせて新シーズンの金武器枠は、ウイングマン、ボセックボウ、R-99、ヘムロック、センチネルに入れ替わるようだ。 
 

 
以上の武器のほか、もちろん新シーズンでは各種レジェンドを対象としたバランス調整も実施される。小柄削除をはじめ、今回は10名のレジェンドが調整の対象に。詳細は以下のとおり。 
 

 
・小柄持ちレジェンド(レイス/ワットソン/ライフライン) 
―小柄属性が削除 

・ライフライン 
―パッシブスキルからリバイブシールドが削除 
―パッシブスキルで2人まで同時蘇生が可能に 
―ヒールドローンの回復量が5HP/秒から8HP/秒に増加 
―ヒールドローンの回復開始時間が33%短縮 
―アルティメットのクールタイムが6分から5分に短縮 
―アルティメットによるケアパッケージの内容が所持装備よりも必ず1段階アップグレードするように変更 

・オクタン 
―興奮剤のHP使用量が12から20ダメージに増加 
―興奮剤のクールタイムが2秒から1秒に短縮 
―スライディングでジャンプパッドに乗った際の空中での弾の広がりが増加 

・ローバ 
―ブレスレットでワープ移動した直後の硬直が削除 
―ブレスレットの投てき中においても自由に動けるように 
―ブレスレットによるワープ成功率が格段に向上 
―アルティメットのクールタイムが90秒から120秒に増加 

・ホライゾン 
―グラビティリフトによる上昇スピードが30%低下 
―グラビディリフト上での横移動のスピードが低下 
―グラビディリフトのクールタイムが15秒から20秒に増加 
―グラビディリフトの頂点での滞在時間が2秒に制限 
―ワットソンのパイロンでアビリティが破壊されるように変更 

・ヒューズ 
―ナックルクラスターのスタック数が2つに増加 
―ナックルクラスターのクールタイムが25秒から20秒に短縮 

・ブラッドハウンド 
―スキャンによるアシストが入らない仕様に変更 

・バンガロール 
―スモークによる煙幕が薄くなっていた問題を修正 

・クリプト 
―ドローンでケアパッケージを開封できるように 
―ドローンを利用して敵のリスポーンビーコンを横取りできないように変更 
 

 
以上が各種レジェンドのバランス調整内容となる。さらに新シーズンでは、武器やレジェンドのみならず、戦闘環境にも手が加えられる。新シーズン以降、試合開始時は以下のアイテムを装備した状態でゲームが始まるようだ。 
 

 
・白ヘルメット 
・白進化アーマー 
・白ノックダウンシールド 
・シールドセル2個 
・注射器2個 
 

 
また初期装備の変更にあわせては、マップ内のドロップアイテムから白ヘルメットと白ノックダウンシールドが削除される。くわえて、白アーマーのドロップ率が激減するようだ。 

こうした調整について、開発元によると、『Apex Legends』の開発においては常に新しいアイテムを追加していく一方で、既存アイテムをマップ内から少しずつ減らしていくことも目標としているという。また、試合序盤における激戦区でのカオスな戦闘にもある程度対応できるよう、新シーズンでは全プレイヤーに初期装備を所持させることになったようだ。 

  

 
戦闘環境の変更についてはほかにも、新シーズンではラウンド4以降のリングの収縮速度が調整される。詳細は以下のとおり。 
 

 
・リング4が2分から1分45秒でリング収縮するように変更 
・リング4の収縮速度が33秒から40秒に減少 
・リング5の収縮速度が20秒から40秒に減少 
・リング6が1分30秒から1分でリング収縮するように変更 
・リング6の収縮速度が1分40秒から2分に減少 
 

 
以上のほかにも、新シーズンではレジェンドの地上エモートやアリーナモード専用の新バッジ、新たな和風スキンなども追加され、新要素が盛りだくさん。QoL面についてはクラブ機能の改善や各種バグの修正も実施され、今回のシーズンアップデートは『Apex Legends』史上最大規模となっている。さらに詳細なアップデート内容については、こちらの公式ページを確認してほしい。 

 

 
『Apex Legends』新シーズン「英雄の軌跡」は、現地時間の5月4日開幕予定だ。