金属探査ミステリー『The Magnificent Trufflepigs』発表。『Everybody’s Gone To The Rapture』の開発者が手がける

 

米ケーブルテレビ大手AMC Networksのゲーム部門AMC Gamesは3月11日、インディースタジオThunkdが手がけるアドベンチャーゲーム『The Magnificent Trufflepigs』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/Nintendo Switchで、今年の初夏に配信予定。
 

 
『The Magnificent Trufflepigs』は、金属探査を通じてふたりの登場人物の物語を紡いでいく、一人称視点のアドベンチャーゲームだ。舞台となるのは、Stanningと呼ばれるイギリス北部ののどかな村。主人公のアダムは、故郷であるこの村に帰ってきたあと、ベスという名の女性の手伝いをおこなうことになる。

ベスは何年も前に、この村の農場で金属探知機を使っていた際にひとつのイヤリングを発見。これがきっかけで彼女はちょっとした有名人になり、今や村で一番大きな会社の社長になるほど順調な人生を歩んでいる。ただ、イヤリングのもう片方を見つけられずにいることが、いつも心に引っかかっていた。

時は過ぎ、その農場は太陽光発電所を建設するために取り壊されることに。そこでベスは、イヤリングを探す最後のチャンスだと考え、残された時間は1週間しかないが行動に移す。しかし、その農場はひとりで捜索するには広すぎるため、アダムの手を借りることにする。
 

 

 
本作にてプレイヤーはアダムとなり、金属探知機を手に美しいイギリスの田舎を探索。探知機を地面にかざし、反応があった場所を大きなシャベルや小さなスコップを使って掘り返すのだ。基本的には穏やかな気候の土地だが、嵐が訪れることもあるとのこと。目当てのイヤリングはそう簡単には見つからず、出てくるのはゴミばかりではあるものの、そのたびに写真に収めてベスに報告する。

ベスとは、トランシーバーやインスタントメッセージにてコミュニケーション可能。会話においては、回答に複数の選択肢が表示されることもあり、その選択によって彼女の真意を引き出すような場面もあるそうだ。このイヤリング捜索においては想定していた以上の発見をすることとなり、会話の中では、ベスがどのような期待や不安を抱えているのかといった、内面にも触れることにもなるという。
 

 
本作の開発元Thunkdは、ウォーキングシミュレーターとも呼ばれたアドベンチャーゲーム『Everybody’s Gone To The Rapture』でリードデザイナーを務めたAndrew Crawshaw氏が設立したスタジオだ。『The Magnificent Trufflepigs』では、同作と同じく人のいないイギリスの田舎を探索することとなるが、デバイスを通じた会話と金属探査によって物語を進める新たな手法を導入。ビジュアルからはのどかな雰囲気が感じられるものの、会話相手と発掘物との関係によって浮かび上がるミステリー要素が特徴となるようだ。

『The Magnificent Trufflepigs』は、PC(Steam)/Nintendo Switch向けに今年の初夏に配信予定。Steamのストアページによると日本語には対応しない模様。Nintendo Switch版の国内発売についても、現時点では不明である。