「Xbox Series S」概要発表、海外では11月10日発売へ。上位モデルXbox Series Xより約60%小さいサイズ、レイトレーシングもサポート

マイクロソフトは8月9日、「Xbox Series S」を11月10日に発売すると海外向けに発表した。価格は既報のとおり299ドル(約3万1700円)。

マイクロソフトは8月9日、「Xbox Series S」を11月10日に発売すると海外向けに発表した。価格は既報のとおり299ドル(約3万1700円)。国内発売については現時点では不明である。なお、上位モデルにあたるXbox Series Xの発売時期は2020年冬のままだ。

今回Xbox Series Sを紹介するトレイラーも公開され、製品の概要が明らかになった。まず、Xbox Series Sはこれまででもっとも小さいXboxであり、次世代の性能を発揮するゲーム機であると紹介。Xbox Series Xと比較して約60%小さいサイズになるという。映像を見る限り奥行きは同じだが、幅と高さが抑えられていることが分かる。ちなみに、Xbox Series Xのサイズは151x151x301mmである。

光学ドライブは搭載せず、ダウンロードゲームなどデジタルコンテンツに特化したマシンとなる。ストリーミングメディアの再生にも対応し、4Kで出力可能だ。内蔵ストレージには512GBのカスタムNVMe SSDを搭載。このカスタムSSDとCPU、ハードウェア、ソフトウェアとの組み合わせによって、ゲームアセットの転送を最適化する新アーキテクチャ「Xbox Velocity Architecture」を採用する。驚異的な速さのロード時間を実現すると共に、以前プレイした複数のゲームをすぐに再開できる「Quick Resume」にも対応するという。


Xbox Series Sでのゲームプレイにおいては、対応ゲームによって1440p/最大120fpsで描画可能。4Kにはアップスケールにて対応する。さらにDirectXレイトレーシングをサポートするとのことで、低価格の本体ながら次世代らしいゲームを楽しめそうだ。

そのほかの技術的な部分では、ゲームキャラクターやゲーム環境内の重要なオブジェクトなどにおける個別のエフェクトについて、優先順位をつけて可変的に描画する「Variable Rate Shading(VRS)」や、モニタのリフレッシュレートと同期してテアリングのないスムーズな描画を実現する「Variable Refresh Rate(VRR)」をサポート。プレイヤーの入力操作と描画のレイテンシーを削減する技術も投入される。


Xbox Series Sの詳細なスペックはまだ判明していないが、機能面においては多くの点でXbox Series Xと共通した仕様となっていることが分かる(関連記事)。明確に異なる部分というと、光学ドライブの有無のほかは、まずは内蔵ストレージの容量だろう。Xbox Series Xは1TBを搭載する。また、Xbox Series Xはパフォーマンスのターゲットを4K/60fps・最大120fpsとしており、GPUの性能にはもっとも大きな違いが現れそうだ。詳しくは続報を待ちたい。

Xbox Series Sは、海外では11月10日に299ドル(約3万1700円)で発売予定。国内向けにはまだ発表されていないが、Xbox Japan公式Twitterアカウントは、今回のXbox Series Sの正式発表に繋がる米国公式アカウントの投稿をリツイートしていた。近いうちに国内発表があることを期待したい。また、Xbox Series Xの価格や発売日についても注目が集まる

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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