PS4『ゴースト・オブ・ツシマ』にて石段で転び続ける奇妙な「無限転び女」の存在が確認される。黄金寺の怪


PS4『ゴースト・オブ・ツシマ』にて、奇妙な人物が確認されている。無限転び女とも称される女性は、普通に歩いている最中に突然転び落下のようなモーションをとる挙動を続ける。その絵面にインパクトがあること、そして数多くのユーザーから同様の報告がなされていることにより、ひとつの怪奇現象として認識されつつある。


無限転び女が確認されているのは、黄金寺。対馬の南の中心に位置づけられる、数少ない憩いの場。百姓や商人、僧などが体を寄せ合って暮らしている街だ。事件の現場は寺の北側で起こる。黄金寺にファストトラベルした後、正面に歩いていって見える石段の左側だ。ここで、女性が非常に奇怪な動きをする。黄金寺でどこかへ向かおうとする女性が、この石段の角に差し掛かったところ、急にどこからか落ちるように地面に身体を打ち付ける。立ち上がり前に進むが再び身体を打ち付ける。石段でダイナミックに転び、延々と落下し続けるこの奇妙な女性が、世界中で確認されているのだ。

本当にこの現象は存在するのか、実際に黄金寺へと赴いてみた。問題の石段を前にして、しばらく待ってみたが、一向にそれらしき事件は起きない。しかしファストトラベルにて黄金寺に入り直したところ、上の動画の女性が出現。見つめていると、石段部分で女性がアクロバティックに転び始めた。このシュールな現象は本当に存在していたのだ。しかし無限というわけではないようで、石段のルートから少しはなれるとそのまま脇道の方へとそれていく。プレイヤーの動きにも反応しているようで、筆者は転び現象を見て心配になりすぐにかけよった結果、転びは短時間で終わってしまった。


なぜこのような奇妙な現象が起こるのか、真実は定かではないが、いくつか要素が絡んでいるように見える。なぜ女性のみがこの現象に遭遇するのかというと、黄金寺にてこのルートを通るのは上の女性のみだからかと思われる。さまざまなNPCが通る中で女性のみに発生するというわけではなく、最初からこのルートを通るのがピンク服の女性だけだったというわけだ。またこの石段については、若干ほかの場所と異なる性質がある。

本作では一定以上の高さの段があれば、主人公の仁が自動でジャンプしたり、もしくはプレイヤー側でジャンプをしてのぼることが可能。しかしこの段のみ、スティックを入力しているだけで、ジャンプもなく平坦な道のように歩いて石段の上に到達できてしまう。一方で、この段から降りようとすると他の高めの段のようにジャンプ判定が発生する。平坦なような性質で、それでいて高さを持っている、やや不思議な石段なのだ。ちなみにこの現象は、石の階段から石段に「下る」時のみ発生。女性が帰りに「上る」時には発生しない。


本作における高さの概念は、かなり判定に寛容で、細かい段などでジャンプボタン押しを要求されることはほぼない。こうした仕様を踏まえると、フィールドにはほかにも同じような、高さはあるけれど平坦な道のような判定が出る段が存在するかと思われる。黄金寺にある石段のような場所は、フィールドにはありふれているとしても、NPCが通るルートにしては、やや特殊な石段だったという可能性があるだろう。また角を通るということも関係しているのかもしれない。真相はわからないが、今のところ黄金寺でのみ見かける現象という点で、興味深さがある。段には関係しないものの、NPCの落下に関連した奇妙な現象は他にも発生している。落下は、こうした挙動を発生させるためのカギなのかもしれない。

※ 腕に関する不思議な現象も確認されている

自由度の高いオープンワールドゲームにおいては、奇妙な現象の発生はつきもの。『レッド・デッド・リデンプション2』においても、同様の報告はされてきた。『ゴースト・オブ・ツシマ』においてはゲーム進行に支障をきたすような不具合はあまり報告されておらず、だからこそこうした現象に注目が集まるのかもしれない。無限転び女は、ファストトラベルにて黄金寺に飛び、正面の石段へ行くサイクルを繰り返していると、いずれ確認できるだろう。プレイヤーによる攻略が進めば、さらに珍妙な現象が発見されるかもしれない。