『ファイナルファンタジーVII リバース』は『ゴースト・オブ・ツシマ』や『Horizon Zero Dawn』などからも影響受けているとの浜口D談。しかしそれが独自性に昇華

 

『ファイナルファンタジーVII リバース』ディレクターの浜口直樹氏は、The Gamerのインタビューを通じて、『ウィッチャー3』や『ゴースト・オブ・ツシマ』や『Horizon Zero Dawn』などの欧米のオープンワールド作品から影響を受けたとコメント。一方で、単に真似たものにならぬように、独自性に昇華させるとも語っている。


『ファイナルファンタジーVII リバース』は、RPG『ファイナルファンタジー7』を現代の技術で蘇らせるリメイクプロジェクトの第2弾。2020年発売の『FINAL FANTASY VII REMAKE』に続く作品だ。対応プラットフォームはPS5。前作で魔晄都市ミッドガルでの戦いを経た主人公クラウドと仲間たちは、本作にていよいよ広大なフィールドを舞台にした新たな旅に出る。

2月29日の発売を控え、同作のメディアプレビューが展開中。インタビューなども各所で掲載されている。プロデューサーの北瀬佳範氏とディレクターの浜口直樹氏がThe Gamerのインタビューに答え、浜口直樹氏が影響を受けているタイトルについて語った。

浜口氏は欧米生まれのゲームもさまざまにプレイしているといい、それらの作品から影響を受けているとコメント。以前には『ウィッチャー3 ワイルドハント』から影響を受けているとコメントしていたが、ほかにも影響を受けている作品はあるようだ。たとえば、『ゴースト・オブ・ツシマ』や『Horizon Zero Dawn』といったゲームも好きで、そのほか浜口氏はほかの作品でもよかったと思う要素や機能を参考にしているとコメントした。

 


一方で、それらを単に真似るようなことはしていないとも語っている。参考にしつつも、『ファイナルファンタジーVII リバース』ならではの独自の要素が備えられており、ほかの作品とはまた異なる体験ができると自信を見せている。

ちなみに同様のコメントは弊誌インタビューでも寄せられている。浜口氏は『ウィッチャー3』が好きなゲームで影響を受けていることは認めつつ、それぞれのサイドコンテンツのユニーク性を担保していると述べている。そのほか「サイドコンテンツがガワを変えただけの使い回しという状況が続くと、次のエリアに行ったとしても結局中身は今までと同じだと感じてしまい、ゲームを進める楽しみが失われてしまいます。そのため基本的には新しいロケーションに着いたら、新しい探索方法やミニゲームが提示できるよう設計した」と語っていた(関連記事)。

なお『ウィッチャー3』『ゴースト・オブ・ツシマ』『Horizon Zero Dawn』といったタイトルが例として挙げられているのは、これらがオープンワールド作品であることに起因しているだろう。『ファイナルファンタジーVII リバース』もまたオープンワールド要素を部分的に盛り込んでいる作品であり、サイドクエストも盛り沢山。探索やサイドクエストデザインにおいて、欧米の人気作品に触れた上で開発されているということは、それらに対する定番要素やニーズについても理解した上で制作が進められているのだろう。


本作では、前作とは異なりフィールド探索が大きく重視されている。そうした設計の思想は、現在配信されている体験版をプレイすれば、部分的に理解できるかもしれない。しかし現時点での体験版ではサイドクエストなどは味わえないので、やはり浜口氏の“意図”が理解できるのは、2月21日の体験版でのジュノンエリア編解禁や本編発売後になりそうである。

『ファイナルファンタジーVII リバース』は、PS5向けに2月29日に発売予定だ。