島歩きゲーム『Lost At Sea』発表。「生きる価値について考えてしまう人」のための作品

パブリッシャーHeadupは6月16日、『Lost At Sea』を発表した。『Lost At Sea』は、「生きる価値について考えたことがある人」のための作品になると開発スタッフは語っている。

パブリッシャーHeadupは6月16日、『Lost At Sea』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2020年のリリースを予定している。

本作は、島歩きを介して人生を描く作品だ。舞台となるのは美しい島。この島はただ美しいだけではなく、それぞれのバイオームが人生の局面を表しているという。朽ちたバスに近づけば子供の笑い声が、丘の上の木に近づけば女性の声が聞こえてくる。島の光景によって、人生のシーンを表現するのだろう。

トレイラーでは、青空を背景に美しい鳥を散策している様子が確認できる。緑豊かな土地のようだが、バスが沈んでいたり、ポツンとベッドが置いてあったり、船が岬に刺さるような形で存在していたり、どこか異様。ここはどこで、なぜたどり着いたのだろうか。

ゲームとしては一人称視点のアドベンチャーゲームになるようだ。島にはさまざまな謎が眠っており、それらを解くことで記憶が蘇っていくという。しかし味わえるのは良い思い出だけではない。死への恐怖がプレイヤーに迫り、“もうひとつの場所”に連れて行く。何を思い出し、何に祈るのか。人生における重要なシーンとは何か。愛なのか、友情なのか、家族なのか、キャリアなのか、自由なのか。我々はどこからきたのか。そうした問いかけをする作品になるという。


『Lost At Sea』は、「生きる価値について考えたことがある人」のための作品になると開発スタッフは語っている。前述したような問いかけにより、プレイヤーに人生について考えさせるのだろう。なお死については、突如現れプレイヤーを追いかけるような存在のようだ。死自身は避けられないものであるが、プレイヤーが経験を積んでいくことで恐怖心が薄れていくとのこと。

開発を手がけるStudio Fizbinは、ドイツのインディースタジオ。これまでにコミカルなポイントアンドクリックアドベンチャー『The Inner World』を手がけたほか、本作と並行して「NO」と言える人になれるゲーム『Say No! More』を開発中。ユニークな切り口でゲームを制作するドイツのスタジオなだけに、新鮮なゲーム体験を届けてくれることだろう。


「人生」について描くという『Lost At Sea』は、Steamにて2020年内に発売予定だ。

Ayuo Kawase
Ayuo Kawase

国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)

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